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【NYY】Luetgeに続くか。Ryan Weberへの期待【Short】
2008年にNYYからプロ入りし,巡り巡って今季ヤンキースの一員としてのMLBデビューを飾ったManny BanuelosがDFAに。4試合でERA2.16だったので成績というより枠の問題でしょうかね。投手力に課題のあるチームならすぐに声がかかりそうですね。これからの活躍も楽しみです!
さて,そんな最中にActive Roster入りを果たしたのは31歳の右腕Ryan Weber。MAX90mph程度のシンカーを軸にしていることで,中継ぎのカタログスペックとしては心許ないのが本音。
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ただ,6月16日にSeverinoのCovid-IL入りに際してロスター入りするとその日のRays戦に急遽先発したSchmidtの後を継ぐ形で登場。当時は20連戦冒頭であり,中継ぎを多用したくないチームの思惑に3.2回1失点という内容で応えました。
直後にDFAでマイナー降格となりましたが,私としてはWeberの投球内容にかなり惹かれるものがあったので今回の再ActiveRoster入りは結構嬉しかったり。
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その試合ではシンカーとスライダーを多用し,ウィークコンタクトやゴロを多く打たせていたのが印象的。Mejiaに打たれた本塁打もコース自体は悪くありませんでした。(完全に逆球でしたが)特に右打者相手にはその2球種のコンビネーションが冴え渡っていましたよね。
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球速の遅さによってHardContactを防げていたのも明らかで,同じく平均球速が遅いにもかかわらず,バットの芯を外すことで活躍を続けるLucas Luetge(35歳)のような覚醒を期待したいところ。(ただLuetgeのようにハイクオリティな回転数はWeberの球種にはなく,どのような配球アイデアで打者を苦しめていくのかが見物。)
今季MLBとMiLBの登板で30イニング近くを投じて四球は僅かに1つ。三振を多く取れるタイプでないものの,安定感は折り紙付きでしょうね。
地味にサービスタイムも全然消化していないので,上手くいけば来年以降のブルペンを支えてくれるのでは…と期待しています。
現在の投手陣にはMontgomery,Taillon,Holmes,King,Peralta,Castro,そして先日取り上げたAbreuといったシンカー(&スライダー)を軸にした投手が非常に多く,ヤンキースの方針が強く伺えます。
DRS値が30球団1位であることも投手成績を後押ししていることは間違いないでしょう。
SSWブームの到来によってますます注目を浴びるであろうシンカーとスライダー。その二つを効率よく投げられる中継ぎ投手をかき集める戦略がどう転ぶかにも注目したいですね。
(まあ,唯一オプションが残っているMarinaccioが5月以降無失点の投球をしている以上,ChapmanがILから復帰する折にWeberは降格されそうですけどね。このnoteが数日で水泡に帰すと予想。へへっ。)