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【MLB】”大顰蹙”ユニフォーム騒動は解決【Short】
2月10日にThe Athleticに投稿された”A year after uniform fiasco, players arrive at Spring Training with issues mostly ironed out”を読むまですっかり忘れていました。2月からスプリングトレーニングに臨む選手のユニフォームが2023年以前のものに回帰していることに。以下、備忘録として残しておきます。
騒動の経緯をざっくりお話すると、ナイキ社がデザインを手がけ、ファナティクス社が製造を行った2024年シーズンのユニフォームが各方面から大顰蹙を買ったという件。
もともとナイキ社がVapor Premier jersey(ヴァイパープレミアジャージ)という軽く、動きやすく、ムレにくく、フィットしやすいユニフォームを肝いり商品として開発に成功。実のところ、2023年のオールスターゲームにて初お披露目をしていたのですが、この際にはNolan Arenado・Adley Rutschman・Ronald Acuña Jr.といった選手から大好評を受けていました。
しかしVapor Premier jerseyの仕様が全面的に導入された2024年のスプリングトレーニングで多くの批判が聞こえ始めます。
まずは生地が薄すぎて選手のインナー・下着等が透けてしまう問題です。
ST当時にインタビューをしていたCal Raleigh(SEA)の以下の動画を見ても、明らかにタックインしてあるユニフォームが透けているのがわかります。
Cal’s got jokes 😆 pic.twitter.com/rhrDgl6x8h
— Seattle Mariners (@Mariners) February 21, 2024
それに関連して、こちらも薄さ故なのか汗染みが従前より目立つ形に。下記動画はHOUとの開幕カードを投げたRodonの様子ですが、雄叫びを上げるRodonの上半身がすべて汗によって変色しているのがわかります。
Rodón gets Alvarez and he's PUMPED pic.twitter.com/fRBigSQf3E
— Talkin' Yanks (@TalkinYanks) March 30, 2024
そして何よりファンから批判を浴びたのが、背番号と背ネーム、そしてロゴの改悪でしょうか。大ぶりであった背番号と背ネームは迫力に欠ける小さなものに変えられてしまい、オーセンティックのラグジュアリー感・重さのある刺繍パッチは、軽い圧着素材へ。これは選手の着心地云々よりも、ファンの購買意欲を著しく下げる施策であったように思います。
New vs old Nike MLB Jersey.
— Jo (@Jo_sigh_uhh) March 25, 2024
1. Significant letter shrinkage only on name. ( logo and number are same size)
2. Fake stitching on back of jersey removed. 🙌🏼
3. MLB patch is stitched, not heat applied. 🤷🏼
4. World Series champion patch added. (Exclusive to Rangers jerseys 😏) pic.twitter.com/hE91BiJviV
残念ながら新ユニフォームの悪評はデザインや機能性に留まりませんでした。下記記事によれば、メッツが昨季初旬に青色や黒色のホームユニフォームを着用できなかった理由が、ナイキとファナティクスによるジャージの供給量不足であったことが触れられています。
これらの意見を受けたナイキは、昨年9月に「ユニフォームを2023年までのものに戻す」との声明を発表。悪い意味で選手やファンの記憶に残る年になったのかもしれません。(特にこの年にユニフォームを買ったファンにとっては…)
ヤンキースファンとしては背ネーム騒動の埒外であったものの、ナイキがMLBのサプライヤーとなった2020年から右肩にナイキマークがあしらわれたのがずっと不満。とはいいつつもSTARRのスポンサーロゴも入ってしまったので、今日日グチグチ言うべきじゃないですね。