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【NYY】天王山に勝利!2年ぶりの地区優勝【Short】

日本時間9/25から始まった同地区ボルチモア・オリオールズとの3連戦。この日までに6ゲーム差を付けてマジック1としていたヤンキースでしたが、第1戦・第2戦ともに継投策で甘さの見える敗戦。特に昨日の第2戦においては序盤からDominguezの落球やVolpeの送球ミス、Jazzのお手玉といった拙守でStromanの援護を出来ず。
このような最悪の状況を踏まえた上で迎えた本日の第3戦。ここでオリオールズにスイープを許すことは何としても避ける必要がありました。怪我からの力強いカムバックを果たしたGerrit Coleに対するは、ブリュワーズからのトレードで加入し、エースとして満点回答を見せているCorbin Burnes。まさに雌雄を決する、天王山の締めにふさわしいマッチアップとなりました。

Coleの6者連続凡退、Burnesの初回3者連続三振と、早速投手戦の様相も見える中、一人爪を研いでいる男、いや漢がいました。
今季復活のシーズンを過ごすも、またもや怪我によって長期離脱を経験したGiancarlo Stantonです。

本来Zoneを外したかったスライダーがやや甘めに入ったか、不運にもStantonのバットに衝突しオーバーフェンス。2020年のALCS、2021年のWCG、2022年のALDSといった大舞台で輝きを放ち続けた金剛力士の一発は、よどんだヤンキースの流れを断ち切るものでした。

これを裏付けるかのように、Coleは5回1安打1四球で強力BAL打線を封じ込めます。一方、BurnesもStantonの一発に泣いたものの、5回まで被安打2と力投。

ゲームが動いたのが6回裏、それまで69球に留まっていたBurnesが降板したのです。仮にオリオールズが今日敗北を喫すればWCGでのBurnes登板が濃厚なところ、BAL首脳陣が難しい決断に迫られたのでしょうか。

オリオールズベンチも万全の策としてセットアッパーのYennier Canoを早々に起用しますが、Torres四球・Sotoシングルヒット・Judge四球によって1死満塁の好機を作り出します。
ここで迎えるは昨季9月デビューを果たし、今季RoY候補に名乗りを挙げているAustin Wells。対左投手を極端に苦手とする彼にCionel Pérezがリリーフされました。サイドハンドの見極めが迫られる中、外角低めに釣り出されることを我慢し、執念の押し出し四球。あまりにも大きすぎる2点リードを手にしました。

続く1死満塁でまたもやStanton。これぞベテランというべきか、普段の待球姿勢&再度四球を恐れるバッテリーの虚をかき、初球を右中間へ運ぶ3点二塁打。Rizzoもこれに続いたことで一挙6点を追加するビッグイニングとなりました。

その後も5試合連続となるJudgeの58号2ランや、分霊箱の一発が飛び出すなど、終わってみれば10対1の大勝によって2年ぶりのアリーグ東地区優勝を果たしました。
開幕当初は強力な若手陣を擁するオリオールズの地区優勝が目される中、最終盤で大差の優勝を勝ち得た今季のヤンキースは本当によく頑張りましたよね。もちろんオリオールズは怪我に泣かされる日々が続いたわけで、今季以降も彼らの勢力は増す一方かと。

そして毎年呪文のように唱えていますが、Kingら先発投手アセットを放出してJuan Sotoを獲得したヤンキースにとって、地区優勝というタイトルは何の重みも持ちません。あくまで通過点。ここからヤンキースに求められるのはワールドシリーズ優勝という命題に他なりません。幸いにもJudgeとSotoが底を脱し、StantonがPSモードに没頭。ALDSが楽しみでなりません。

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