やっぱスーパースターが好き
2024年のパリ五輪、男子バスケのアメリカ代表チームが優勝を手にした際の愉悦は何とも表現しがたいです。
GOAT(史上最高選手)の1人であるLebron Jamesを旗頭に、歴代最高のスコアラー&シューターであるKevin DurantとStephen Curryがタッグを再結成し強固なオフェンスを披露。一方で開催国フランスではなくアメリカ代表での出場を選んだことでヴィランの様相となった一昨年MVPのJoel Embiidや、リムプロテクトだけに専念したAnthony Davisがインサイドを固めていました。あまりにも豪華な顔ぶれによって、2024年NBAファイナル制覇を遂げたボストンのエースJayson Tatumがまさかのローテーション漏れという事態にまで至ったのも度肝が抜かれます。
NBA選手らはオフシーズンと五輪の時期が重なることもあって、1992年以降はアメリカを筆頭にNBA選手を出場させています。これは1988年のソウル五輪・準決勝にて、大学スターで組織されたアメリカ代表がソビエト連邦に敗北を喫したことに起因しますが、そのソビエト連邦は1991年に崩壊を迎えたために仇討ちできなかったのがなんとも皮肉。
そして4年後の2028年にはアメリカ合衆国はロサンゼルスにおいて夏季五輪が開催されます。同地にて夏季五輪が行われるのは1984年以来44年ぶりの出来事。以前紹介しましたが、当時敏腕実業家であったPeter Ueberrothが実行委員会を指揮したことでオリンピックの商用化に成功。大会収益が大幅な黒字を叩きだしたことで、後の誘致合戦へとつながっていきました。もちろんUeberrothは直後にMLBのコミッショナーに就任したことで諸問題にあたっていく訳ですが、共同謀議をおこないFA戦線を凍結させたことで辞任に追い込まれることとなります。
恐らく今後4年にわたって、再びUeberrothの功罪が晒されるのかなと思ったり。86歳ですが未だ存命ですし。
そんな28年ロス五輪ですが、僕ら野球ファンが気になっているのが「MLB選手の動員」ですよね。NBAと違い、7-8月は完全にMLBのシーズンまっただ中。プレーオフ争いが加熱する時期でもあるため、いままでもマイナーに所属する選手の参加はあっても、いわゆるアクティブロスター内選手による参加は実現していません。
ただ、上記のような報道や現役選手であるBryce Harperらの呼びかけもあるように、もしかするとMLBスターの参戦もあり得るのかなと。障壁となるのは2026年末に失効するCBA。そこから五輪での選手出場を包括した新CBAを締結する必要がありますが、この段階で意見がまとまらなければ空中分解は必至かと。
いち野球ファンとして個人的な見解を述べるとすれば、是が非でも五輪にスター選手が出場できる環境をつくって欲しいと思います。
遊戯王カードを掲げながら100mで金メダルを獲得したアメリカのNoah Lylesは昨年こんなことを語っています。
このビーフを見て、MLBファンも気づくはずです。そうです、「ワールドシリーズ」もまさにここに該当します。あたかも世界一を決めるような表現になっているものの、Lylesに言わせれば「何のワールド?」って感じでしょうし。
もちろんWBCだってありますが、せっかくオリンピックを見据えてWBCの期間を再び3年に変えたんだから良い機会でしょ。
これはすでに投稿したのですが、下記の形であればMLB選手の参加もできるのかなと。
ガバガバなのは承知の上で、こういう形ならMLB選手を引っ張り出すことは不可能ではないのかなと思っています。
歴代選手の中でも「憧れ」という面でKen Griffey Jr.とBryce Harperが好きな選手ツートップなのですが、Harperがかつてのように星条旗を纏って戦うのが見たいんですよね。
着地点のない話になりましたが、国際試合大好きなのでまたなんかあれば書きます。