【NYY】Ferguson獲得、補強終了?【Short】
日本時間の2月6日未明、今オフ2度目となるドジャースとのトレードが成立。
2020年にはVictor Gonzalez同様にリーグトップクラスの左腕として貢献したCaleb Fergusonを獲得し、対価は数日前にクレームしたMatt Gageと2022年IFAにて獲得したメキシカンのChristian ZazuetaのみというDeal。簡潔に触れていきます。
(1)実績十分の左腕リリーフ
ただでさえ保有期間の長いGonzalezを貰っていた手前、今度はFergusonまで貰えたのは衝撃ですね。両軍のホットラインは今後も注目したいところ。
Fergusonを語る上で欠かせないのは平均95.7mph MAX98mphのハイヒーターでしょう。これは昨季100球以上フォーシームを投じた左腕の中では上位8%の水準であり、高めの釣り球が肝。回転数は平均レベルでRiseもイマイチな点はトップランナーの左腕には劣るものの、NYYの現ブルペンには1人もいない速球派左腕タイプという時点で👏。Gonzalezはもちろん、Ramirezも奪三振能力ではFergusonに軍配が上がりますし、ハイレバレッジではBIP要素をできるだけ排除したい観点からも、非常に良いオプションかと。
持ち玉のCutter&Sweeperについては左腕ならこんなもんやろと割り切っています。
今季で3度目のArbを迎え、すでに2.4Mでドジャースと合意済み。当初はFA市場のHector Nerris獲得などが噂されていましたが、よりリスクの少ない支出によって若く強いリリーバーを獲得できたように思いました。
昨季は60登板以上投じていますが、ブレイクイヤーの2020年9月には左肘を故障してTJ手術。逆に肘以外ではあまり故障離脱していない経歴もあって、1年だけならちゃんと前線で投げてくれそうな漠然たる思いがあります。
対価についても、Matt GageについてはHOUからクレームしていた事実すら知りませんでしたし、ZazuetaもIFA閥の投手ではイマイチロマンに欠ける傘下TOP30外のプロスペクトという認識。このレベルの投手なんて自軍で用意に作り上げられるはずのドジャースにしては、やや面白い動きに思いました。
Gegeについては6年保有可とはいえ、すでに30歳。数多の中継ぎ改造を手がけたLADだけに、どのような目論見があるのかが気になります。単純にBrasierのアクティブロスター空けたかったんでしょうかね~。
ZazuetaはNYY傘下では少ないメキシコ出身選手であり、昨年末のnoteで2回ほど言及していた最中でした。繰り返しになりますが、高身長であってもロマンにかけるIFA選手は食指が動かないのでね。例えばこれが低身長右腕のLuis Sernaとかであれば、Next Gavin Stone!?みたいな感想になったんでしょうけど。
(2)ブルペンは盤石。補強は終了?
現在のブルペン陣容を見ても非常に良い見栄え。ロスター枠的に先発5人+中継ぎ8人とするならばここから1名減らす必要がありますけど、TJ明けのEffrossもオプションは残っていますし、Marinaccioも昨年のコンディションであれば3A送れば良いだけなのでさほど困りません。Ramirezも昨年がフロックと分かれば速攻切ればいいので、やはり枠は困らなそう。
今日までのオフシーズンを振り返っても、得るものが大きく、FA市場で使った20M、トレードで加算された45Mという費用に見合った戦力増強ができたように思えます。
また、Jake BauersやTrey Sweeney、今回のGage&Zazuetaといった小規模トレードもNice。謎のVerdugo獲得を除けば満足なオフであったと思っています。
【参考】