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あのたび -コルディレラのライステラスと素敵宿-
フィリピン・ルソン島北部最大の見所は世界遺産にも登録されているコルディレラの棚田だ。英語ではライステラス。ガイドブックによれば、2000年前にイフガオ族が山の斜面を切り開いて階段状に作った田んぼとのこと。その量と規模が尋常ではなく「天国への階段」とも言われている。それが現代まで残っているのが驚きだ。
是非TBS世界遺産の動画をご覧ください↓
前日泊まったトゥゲガラオ(Tuguegarao)からバナウエ(Banaue)へ行きたいのだが直通はない。間のタブク(TABUK)行きもないと言われ、東回りでバガバグ(BAGABAG)へ、エアコンバスで向かう。150₱。お昼、肉+米+コーラで27₱。
そこからジプニーを2台乗り継いでようやくバナウエ(BANAUE)へ40₱。まだ日が落ちる前に宿を探す。大通りの片側右手方面が切り立った断崖になっており、そこに宿や食事屋などが並ぶ。斜面にへばりついたような建築で自然災害なんかあったらすぐ崩れそうで怖い。
がしかしその中の一つ、泊まることにしたピープルズロッジは、部屋からの眺めが絶景。広大なライステラスが窓の外の広がっているのだ! おそらくこの宿だけでなくどこの宿に泊まっても同じような素晴らしい景色が見えるようになっているはずだ。
本当はハイキングなどのツアーでそのライステラスを歩いて登るのがよいのだろうが、もうすでにこの風景だけで大満足であった。有名な観光地であるにも関わらず田舎で訪れにくいからか、宿代は1泊100₱(≒220円)と破格であった。シャワー付きではあったが、この土地が寒すぎてかえって風邪を引きそうな気がして浴びるのはやめた。
散歩するとインドネシアでよく食べていたピサンゴレン(焼きバナナ)が1串5₱であったので買って食べた。ジュースは1₱。チョコ&ブルーベリーのカップケーキ5₱×2個。
もっとのんびりしてもよかったのだが、標高が高く寒すぎる。薄手の長袖1枚しか持っていないので次の町へ移動することにする。
宿で食事をすると割高で負けた気分になるので、旅行中はだいたい外に探しに行くのだが、このバナウエのピープルズロッジは格安で素敵すぎるのでめったに飲まないコーヒーと朝食20₱を頼んでお金を落としてあげたい気分になった。まったりダイニングの大きな窓から見る風景に癒やされる。
ボントク(Bontoc)行きのバスを待つと昼ごろ来る。70₱。舗装されていない、崩れそうな崖を通るのは肝が冷えるが左右の風景は良い。ただ砂埃がひどく車内にも入ってくる。
約3時間でボントク到着。Haintain Hotelはフィリピン旅行最安の90₱(≒200円)。スタッフに聞くと、約6ヶ月もここにいた日本人がいたという。平成の時代は令和の現代よりもっと円高で物価も安く世界のどこにでも日本人のバックパッカーがいた。
シャワー浴びるが寒い。秋か冬のよう。おそい昼はかぼちゃとごはん30₱。水屋さんで1.5リットル5₱で補充。パン4個8₱チーズ揚げ5本10₱で買って部屋に帰る。少し寝て夜9時頃出歩こうとしたら真っ暗。店も開いて無く人も歩いていない。
そりゃそうかここは何もないただの田舎町。日本の都会のようにコンビニがあるわけでもない。日本だと腹が減ったら外に出ればなにかしら24時間営業しているので腹が満たせる。それが普通だという感覚だった。
手持ちの菓子などで少しだけ腹を満たし、ぐーとお腹を鳴らしながらベッドで寝て朝になるのを待った。
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(つづく)