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世界的映画監督スピルバーグの映画製作の根底にある”You Should Make It!”精神 

中退したビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグとスティーブン・スピルバーグが異なるのは、彼がよい親になりたくてハーバードに復学したことです。スピルバーグが母校でスピーチした2016年は、5月にオバマ大統領が広島に訪れ、11月にトランプが大統領になった年です。

スティーブン・スピルバーグのスピーチのポイント

スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)は、ユニバーサル・スタジオで夢の仕事に就くために大学中退したものの、子供達の教育の重要性を認識し、彼らの模範である親になるため大学に戻りました。

彼は、人生、成功、そして将来の道に踏み出す卒業生へ、以下のポイントを強調しました。

  • 「何をすべきか」ではなく「何ができるか」を囁いてくれる直感に耳を傾けること。

  • 歴史を学び、今日の世界を形成している文化的・社会的背景を理解すること。現実の出来事にもとづいたストーリーテリングには人の心を動かし、考えを変化させるほどのパワーがあること。

  • 自分の道徳心を貫き、憎しみや不正義に立ち向かう勇気が重要であること。

  • 反ユダヤ主義に関する個人的な経験を通じて、あらゆるコミュニティにおける共感と理解が重要であること。

  • デジタル時代に、ソーシャルメディアの枠を超えた「人間的」なつながりの拡大を呼びかけ、多様な視点を理解し共感するために、卒業生同士が関わり合うこと。

  • 正義と平和の価値を守ること。

 Bruce’ Comments
スピルバーグ氏 はこれまでアカデミー賞監督賞を2回受賞し、8回ノミネートされています。監督作品の全米生涯興行収入は歴代1位だそうです。彼が監督する映画はどれも観客の心を動かし、記憶に残るものばかりです。読者の皆さんの中にも彼の映画に感動した経験があるのではないでしょうか?

僕も彼の映画作品を何本も観ていますが、「インディア・ジョーンズ」が一番好きです。冒険映画のワクワク感とストーリー性、そして主人公の人間的な魅力のどれをとってもベストです!

彼は大学で「映画」を専攻し、休みになるとユニバーサル・スタジオに通い、大学中退しハリウッド映画界でのキャリアをスタートさせました。ヒット作品「ジョーズ」を監督したのは彼が若干28歳の時でした。映画が好きで好きで、好きな映画を作るために「自分は何ができるか」、「観客を魅了する題材とはなにか」、「それをストーリーにするには何が必要か」を考え抜き、突き進んだ先に今の彼の成功があるのだと思います。

彼が制作した映画は、国・地域や文化、世代を超えて、幅広く観られているscalability(拡張性)があり、人間の心を動かすquality(質)の高いコンテンツです。スピルバーグは監督として、映画が人間社会にもたらす価値を高め続けてきました。その結果として世界的成功を獲得したというimpact(インパクト)を私たちに教えてくれました。

彼はこのスピーチにおいて「You shouldn’t dream your film, you should make it」と言われたエピソードを話しています。彼がそれから「make it」に集中し続けた結果が今につながっているのです。

僕がビジネスパーソンだった頃は、つねに「将来こんな生活をしたいなあ」というdreamを持ち、その実現に向かって取り組んでいました。4年前会社を引退してからは、自分の関心に正直に向き合い、真っ直ぐ生きています。この暮らし方の中で実感するのは、会社生活では到達できなかった、「何かをmake it」できているところです。

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