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乳癌肺転移診断の難しさ。原発性肺癌との合併が多い。間違った治療をしないように。
前回骨転移診断の難しさをお話しました。実は肺転移診断も難しいです。原発性肺癌であることが多いです。乳癌術後は長期にフォローすることが多く肺転移が出現することも多いです。多発性に出現してくれば乳癌を疑うことも多いですがたまに孤立性に腫瘍が出現してくることもあります。(初発の方で肺に腫瘍があることも多いです。)
安易に乳癌の肺転移であると診断して治療を開始しないようにしてください。(こんな先生には気をつけましょう)
原発性の肺がんと乳がんの肺転移の鑑別診断は臨床所見, 単純な病理結果でも迷うケースがあります。単発であっても乳がん肺転移の場合根治することは困難で, 手術をせずに全身治療が優先されます。薬物療法となります。
原発性肺がんの場合は手術をすることで、 完治させることが可能になります。治療が全く違います。
迷う時には原発性肺がんの可能性を考えて対処すベきと考えます。
再発治療を考える上で,再発の確定診断がまず最も重要な作業となります。 再発でない患者さんに長年再発治療を行う罪は特に大きいです。再発を疑っている状況で、あわてて治療を開始しないことが大切です。
再発診断 治療はセカンドオピニオンをうけて治療を開始しても遅くはありません。
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