ゲームと俺たち①
3人はミキオの家に集まっていた。
新しいゲームが発売されたので、ミキオの家で一緒に遊ぼうということだ。
「いや、俺楽しみにしてたんだよ」
ミキオが笑顔で言う。
「そんなに面白いの?」
タクローが聞く。
「めちゃくちゃ面白いよ!俺は第1作からやってるんだけど、飽きないんだよ」
ミキオが少し興奮した様子で話す。
「ミキオがこんなに興奮するの、珍しいな」
カズが少し笑う。
「早速、やってみようぜ」
ミキオはスイッチを入れる。
ミキオの好きなゲームは、いわゆるFPS
(ファーストパーソン・シューティングゲーム)と呼ばれるゲームだった。
そのゲームは協力プレイができ、それでカズとタクローを誘ったという訳だ。
「でもさ、俺、こういうゲームやったことないぞ」
カズが少し弱音を吐く。
「大丈夫だ。もしもの時は俺が援護してやるから」
ミキオが俺に任せろ、と言わんばかりのテンションで言った。
「さぁ、行くそ!」
ゲームがスタートした。
ミキオは第1作からプレイしているので、操作に無駄がない。
必要最低限の動きで武器を集めていく。
一方カズは、辺りをウロウロしている。
ミキオとは対象的な動きだ。
タクローはそのどちらでもなく、淡々とゲームをプレイする。
果たして3人は、ゲームを攻略することができるのか。
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