記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

アニメ「メダリスト」が面白い話

2025年ももうすぐ1ヶ月経とうとしている。


今年も冬アニメが一斉に放送され、そろそろ継続して観るアニメを決めている頃だと思う。


その中で僕がおすすめしたいのが、「メダリスト」だ。


今期のアニメは他にも面白いアニメがいくつもあるが、このメダリストが頭ひとつ飛び抜けていると思う。


まだ観るアニメを決めかねているなら、このメダリストだけでも観るべきだと思う。


これから魅力を語っていくが、多少ネタバレも入ってくるので、嫌な方は読むのを止めてもらって構わない。


1.いのりが健気


主人公は小学5年生の結束いのり。


いのりは数学と運動が苦手で、九九も覚えられず、学校では劣等生扱いであった。


姉はフィギュアスケートの選手で、自分もフィギュアスケートをやってみたいと思うようになるが、母親に「何もできない子」と烙印を押されてしまう。


そのせいで家でも学校でも退屈な毎日を過ごしていたが、それを見かねたスケートリンクのスタッフの瀬古間に、「飼育している小鳥の餌のミミズを取ってきてくれたら、リンクを使ってもいい」という条件で、両親に内緒でスケートを学ぶ。


ちなみにこのメダリストは、ミミズがこれでもかと作中に出てくる。


これだけミミズ推しの作品も珍しい。


話を戻すが、いのりは瀬古間の指導で、徐々にその才能を開花させていく。


しかし、その様子を明浦路司に見つかってしまい、「スケートを学びたいならちゃんとお母さんに言わないとダメだ」と説得されてしまう。


しかし、いのりはなかなか母親には言い出せない。


それもそのはず、いのりの姉はジャンプの練習で右足を骨折し、競技を断念していた。


それでも勇気を出して言ったいのりは、母親とともにルクス東山を訪れる。


しかし、母親は姉の経験も踏まえながら、いのりにスケートは無理だと突き放す。


たが、いのりは泣きながら「ダメじゃない部分がある自分になりたい」と懇願する。


そんないのりを見て、司はいのりのコーチを買って出る。


こうしていのりはフィギュアスケートの道に進むことになった。


人には色んなタイプがある。


なんでも要領良くできるタイプと何をやってもダメなタイプ。


いのりはどちらかといえは、後者だと思う。


しかし、だからといって子供の可能性を大人が潰してしまうのは良くない。


いのりはフィギュアスケートという自分が夢中になれるものを見つけ、それを通してダメな自分を打ち破ろうとしている。


それはいのり自身が今の状況から脱却したいという強い意志のあらわれであると思う。


「ダメじゃない部分がある自分になりたい」という言葉は、そんないのりだからこそ言える言葉だし、胸に響くものがある。


いのりがフィギュアスケートを通じ、どれだけ自分の可能性を信じることができるか。


これから見守っていきたいと思う。


2.制作陣がやたらに気合いが入っている


この作品のもう1つの特徴として、制作陣がやたらに気合いが入っていることだ。


まず、原作者のつるまいかだ先生はこの作品がデビュー作である。


このつるま先生は、結束いのり役の春瀬なつみの大ファンとして知られ、アイドルマスターシンデレラガールズで春瀬が演じている竜崎薫のファンになったことがきっかけである。


つるま先生はその後、春瀬の魅力を伝える同人誌をなんと100ページにもわたって制作した。


さらに自身のX(Twitter)に、「私もいつかアニメ化するようなフィギュアスケート漫画を描いて、春瀬なつみさんに主役をやってもらいたい」と投稿している。


これがメダリスト連載前だというから驚きだ。


それが今回見事実現した訳である。


また、主題歌を担当している米津玄師は本作のファンであり、この作品がアニメ化することを知った米津サイドから「できることなら曲を作らせてもらえないだろうか」と打診があったという。


また、このアニメの振り付けを担当するのは、プロフィギュアスケートの鈴木明子である。


このように、この作品の制作陣がやたら豪華なのである。


しかも、みんな気合いが入っている。


そこからはこのアニメの魅力を何としても伝えたいという熱意が感じられる。




ネタバレが怖いからここで止めておくが、メダリストは間違いなくここ何年かのアニメの中でも傑作の部類に入ると思う。


気になった方は、ぜひご覧ください。

いいなと思ったら応援しよう!

ブラウンシュガー
こんにちは。 ブラウンシュガーです。 更新も不定期で話題もバラバラですが、よければフォローや記事の評価をよろしくお願いします。