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妹と俺たち
今日は、タクローの家で宿題をすることになった。
「だから、これがこうで…」
ミキオの家の家の時と違い、タクローの家の時は宿題が捗っている。
この差は一体何なのか。
すると、
「ジュース、どうぞ」
と女の子がジュースを運んできた。
「おぉ、さくら、ありがとう」
タクローは、さくらと呼ばれた女の子からジュースを受け取る。
「お兄ちゃん、頑張ってね」
とさくらはタクローに言う。
そう、このさくらはタクローの妹なのだ。
大沢さくら。
「さくらちゃん大きくなったな」
ミキオがタクローに話しかける。
「あぁ、もう中2だからな」
「え?もう中2なの?」
カズが驚く。
「なんでカズが驚くんだよ」
「いや、大きくなったなぁって」
カズはまだ驚いている。
「いや、親戚のおじさんかよ」
タクローが吹き出す。
「小さい頃から見ているから、どうしてもそういう目線で見てしまうんだよ」
ミキオが言うと、カズも頷く。
「そういうものなのかね」
タクローはペンを走らせる。
「それにしても、可愛くなっていたな。かなりモテるだろ」
とミキオが言うと、
「さくらはやらないぞ!」
とタクローが立ち上がった。
「わかった、わかった」
ミキオはタクローを落ち着かせた。
タクローもそういう目で見てるじゃん。
カズはそう思いながら、ペンを走らせた。
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