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営業資料を見直しました(後編)

〜3秒で分かる前編のあらすじ〜

1. 営業資料をリニューアルしようと思いました。
2. 「木」というコンセプトが社長の頭に降りてきました。
3. 社長(画伯)が雑な絵を書きました。

前編はこちら👇からお読みいただけます。

この1枚の絵が、果たしてどのように営業資料へと昇華されていくのか。後編のはじまりです。

***

完成のイメージは持てた。そこへつながるストーリーもおぼろげながら浮かんでいる。しかし手書きの構想図のままでは、営業資料に載せることはできません。


「いったんPowerPointで起こしてみようか。それとも、ストックフォトでイメージに合う画像を探してみようか。いずれにしても、時間がかかりそうだなぁ。」


自分でやってもできなくはないが、決して得意というわけじゃない……こういう仕事って腰が重い→だから余計に時間がかかってしまう、という悪循環に陥りがちですよね。

忘れないようにとりあえずSlackの「ネタ帳」チャンネルにメモを上げておくか——何気ない社長のこの行動が、奇跡を生むことになるのです。


……
…スッ…


***

ブラウニーちゃん昔話劇場「女神の泉」


昔むかしあるところ(Slack)に、妖精たちが住むという泉(チャンネル)がありました。その泉には「清らかな心の持ち主に、望んだものを与えてくれる」という古い言い伝えがありました。

あるとき、一人の社長が泉にやってきました。彼女は画伯であり、手書きの絵をその手に握りしめていました。

「この絵を使って営業資料を作り、もっと金を稼ぎたいBrownies Worksの良さを広めたいんだ…!」意を決して、彼女はその絵を泉(チャンネル)に投げ込みました。



……
………
すると泉の中から、美しい女神様が現れたのです。


「あなたが落としたものは、このキレイなジャイアンですか……?」

ドラえもん 36 | 小学館「第18話/きこりの泉」より

違う、ジャイアン投げ入れてない。「もっときたないの」って失礼だな。
カットカット!やり直し!!


【Take2】



……
………
すると泉(チャンネル)の中から、美しい女神(デザイナー)様が現れたのです。

「……迷える子羊よ。あなたが描きたかったものは、このような図ですか……?」

そうです女神(デザイナー)様!私が欲しかったのはこのようなイメージ図です!

こうしてすばらしい絵を手に入れた社長は、末永く幸せに暮らしましたとさ。

***

なんということでしょう。チャンネルに何気なく投稿したあのメモだけでこんなステキなラフ画が描けてしまうなんて。これは神が起こした奇跡なのか。

「さっすがプロだなぁ」

そのひと言で片付けてしまえば簡単です。しかし私たちはどうしても気になりました。なぜプロはこのように「察して」くれるのか。10を言わずとも2〜3で「イイ感じ」のものを作ることができるのか。

そこには、二つの力があるのではないかと考えました。


まず一つ目は、お客様から聞いた情報を「具現化する力」です。

これは言わずもがな、プロとしてのスキルの高さです。いくつもの技法を身に付けている、難しいツールを使いこなせる、といったことはもちろん、これまでに積んできた数々の経験から、ある程度の「勝ちパターン」や「型」を知っていることも重要でしょう。


そして二つ目が、お客様から聞いた情報を「解釈する力」です。

自分の知識を押しつけるのでもなく、かと言ってお客様の言いなりになるのでもなく、イイ感じの距離感で傾聴してくれる。そして、背景にある文脈(ストーリー)まで汲んでくれた上で「それってつまり、こういう感じですかね?」とアウトプットを提示してくれる。「察する力」と言い換えても良いでしょう。


一つ目の「具現化する力」は、お金を出せばどうにか手に入るかも知れません。どこかの会社に外注したり、プロの人に業務委託で頼んだりと、方法はいろいろあるからです。

しかし二つ目の「解釈する力=察する力」はどうでしょう。いくらお金を出しても、なかなか手に入りそうなイメージが湧きません。長い時間をかけて関係性を作っていなければ難しそうです。

そしてあることに気が付きました。これこそがサブスクリプション・モデルの神髄ではないかと。


***

プロジェクトB〜挑戦者たち〜「サブスクリプション」


……
………
〜♪
風の中のすーばるぅー
砂の中のぎーんがぁー

ブラウニーは、考えた。「プロはなぜ察することができるのか」と。

そして、気が付いた。「これこそがサブスクリプション・モデルなのではないか」と。


サブスクリプションとは「一度契約してしまえば定期的にお金がチャリンチャリンするシステム」だと思われがちだ。しかし真に重要な機能はそこではない。

サブスクリプションの場合、お客様との関係は「売って終わり」ではなく、そこからが本当のスタートである。お客様がなぜ契約してくれたのか、どのように商品/サービスを使っているのか、お客様の考え方や使い方を知ることができる。

そして1年2年…という長い期間をかけて理解を深めていく。だから「察する」ことができるようになり、売り切りのサービスとは違う価値を提供することができる——これが真の機能なのだ。


サブスクリプション、月額契約、顧問……呼び方はさまざまだが、これらは決して売る側にだけ都合の良いシステムではない。利用する側にとっても「察してもらえる」「イイ感じにしてもらえる」ことができ、Win-Winの関係を築くことができるシステムなのだ——。

〜♪
ヘッドラァーイ
テールラァーイ
たーびはーまだー終わらーないぃー
………
……


そんなこんなでプロの手仕事のすごさを目の当たりにして、私たちは「目指すべき姿」を改めて確認したような気がしました。


いま世の中には、事務の外注サービスやオンラインアシスタントのサービスがたくさんあります。「Brownies Worksよりも、あっちの方がコスパがいい」とおっしゃる方もいます。負けないためにはどうすべきか——そんなことを考えていた時期が、私たちにもありました。

でも私たちが目指すべきは、そこではないのです。

「安い・早い」だったり「丸投げできる」だったりは確かに一つの価値ですが、そうではない価値を提供したい。お客様のご要望を「具現化する力」と、お客様の現在の状況やご相談の背景までしっかりと理解した上で「察する力」を併せ持ったプロでありたい。

単なる月額制のサービスでなく本来の意味でのサブスクリプションサービスとなる——これこそが、私たちが目指すべき姿なのです。


***


さて、キレイに記事が締まったところで、最終的に「この木なんの木きになる木」がどうなったのか。

これが!

こうなって!!

こうなった!!!

営業資料、無事にリニューアル完了…!

制作にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!



【PR】Brownies Works のご紹介

 私たち Brownies Works は、シード期〜シリーズA後のスタートアップ企業を中心に、バックオフィスの構築・運用を支援するサービスを提供している会社です。

私たち自身はスタートアップではありませんが、社会課題の解決やイノベーションを志し、成長を目指すスタートアップ企業の皆さまをバックオフィスという領域で支えることで、より良い未来を創るお手伝いをさせていただきたいと考えています。

特に、シード期〜シリーズ A 後の「これからの事業成長に備えて、体制を作っていかなければならない」というフェーズにおいて、もっともお役に立てるのではないかと思います。

これからも弊社一同、お客様のお役に立てるよう努めてまいりますので、今後とも Brownies Works をよろしくお願いいたします。

もしも、「バックオフィスの専任メンバーを雇いたいけど、なかなか見つからない…」「CxO がバックオフィスを見ているけれど、もっと本業に集中できる体制を作りたい…」という方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。ご相談はもちろん無料です。

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