ジャズ、もといブルース雑記 〜チェスレコードのお気に入り盤〜
何も買うつもりはないのに、ふらりとレコード屋に入ってしまうことがよくある。
近くを通りかかれば吸い寄せられるように無意識で行くので、実は単細胞生物じゃないかと思うことがある。
そして何も買うつもりはなかったのに、気がつけばレジにいる。まるで徘徊、認知機能を疑ってしまう。
そういうことで、チェスレコードのブルース名盤を2枚ほど購入してしまったのである。
チェスレコードというと、モダンブルース(でいいのかな?)の聖典のようなもの。
ブルースにもいろいろあって、エレキギターを使うようになってからのブルースはブルースじゃねえ、という硬派なファンもいると聞く。
最近ほとんどビバップより前のジャズしか聴かなくなってきた身からすると、何だかわかる気がする。
以前RCAブルースの古典という戦前ブルースの名演を集めたCD↓を持っていたが、そこまでコアなブルースの聴き手ではないので、2枚組で延々と続くドシンプルなブルースを中々聴き通せなくて売ってしまった。
今聴くとまた違いそうなので、売らなきゃよかったかなぁと。
他にもサン・ハウス、チャーリー・パットン、ウィーリー・ブラウン、ブラインド・レモン・ジェファーソン辺りもCDを持っていたけど置いといてもよかったかなぁ。
ルイ・アームストロング他、いろいろなジャズメンも参加してたりするベッシー・スミスのCD10枚組ボックスも一・二回程聴いて眠らせている。
ともあれ、今回購入したのはチェスのハウリン・ウルフとリトル・ウォルターの盤。
(実はこれらも買い直し。トホホ。)
先に言ったように、もう50年代であり、モダンブルースの範疇に入っている(?)この辺りのチェスレコードの作品は、私みたいなモグリのブルース聴きにも親しみやすく、わかりやすく格好良く、ジャズに置き換えるとブルーノートレーベルみたいなものなのかなとか思う。
本当、聴けばわかる強烈さ、鮮烈さ。
前々からちょこちょことジャズサックス吹きの妻にも聴かせているが、(ジャズ)ブルースの演奏に良い影響が出たそうだ。
まあ、それもそうだよなとは思う。
ジャズブルースはブルースを材料に料理、Cookin’したものだと個人的には思っているが、まずその素材の味を理解することで、何か芯のようなものが掴めるのではないかと思う。
そこら辺は私はミュージシャンじゃないので本当にはわからないが、ジャズも結局ブルース。
聴いてて損はないのではないかな。
というわけで、チェスレコードのお気に入りを後二つほど載せておこう。
「ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ」
これは大名盤。
ジミー・ロジャースのこちらは50年代の録音を集めたものだけど70年代に入ってリリースされたものだったか。
とても良かった記憶があるので買い直そう…
さて、ブルースにちょこっと足を伸ばした今回はこれでお開き。
ジャズファン、ジャズプレーヤーにも聴いてみてほしいブルース名盤。
間違いなく良い音楽なので、是非。