イデオロギーとコスモロジー
イデオロギー
「自分の主張(自我)とされるイデオロギーは、
”意識される私”というラインと”無意識の私”というラインの
二本で出来ている」
対して、コスモロジー
「この世のすべてを含み自分もそこに入れ込む
ことによって作られるコスモロジーは
フィボナッチ数列的である」
と表現しました。
この元になったのは、河合隼雄さんの「生と死の接点」で。
河合さんは本の中で
「イデオロギーは一般に言われるよりも無意識的要因を重視している」
と言っているのをなるほどなーと思い。
つまり、
「私はこう思う」というイデオロギーを作る為には、
「こう思う」と同時に裏に隠れている
その人の環境的なものだったりする(そして影響された)
何かも考慮しなければ、理解することは難しいということを
示しているのだと思います。
それは結果的に、二本のラインの接点のように示すと、
なかなかに象徴的な図になると考えました。
同時に、対比として
コスモロジーは、個(自我)を強めるほど
弱まっていく”繋がり”や”関係性”を示していると考えました。
この図の印象に繋がったのは 漫画「プラネテス」でして。
漫画の最後にこのフィボナッチ数列の形が出てくるのですが、
それがとてもコスモロジーだなーという印象をもって伝わってきました。
このコスモロジーについては、絵にかきました文書以上には、
むしろ「プラネテス」を観てもらった方が分かりやすい
と思いますので、割愛します。
というのも、イデオロギーのように輪郭がはっきりする
概念ではないので、むしろ物語の方がコスモロジーを
表してくれるからです。
もし、コスモロジーをシンボル化するとなると、
それは世界と自分との関係性や、愛、幸福を形に
するような作業なので、それは、強引に単純に言えば、
「♡」と思われるかもしれませんが、これだと
関係性がないので・・・・・ 「プラネテス」おすすめです。