くつべらマン
文:舘野 雄貴
くつべらマン新しい「児童福祉」の在り方を追求するため、児童養護施設職員として働きながらカフェの運営に携わるくつべらマン!!子ども達にとって本当に必要なものを模索しながら、児童福祉界のスーパーヒーローとして活躍中!?
Q1.くつべらマンとは何者!?
児童養護施設職員であり、一般社団法人SHOEHORNの代表を務めています。
「くつべら」には、「いってらっしゃいのお手伝い」という意味を込めており、児童福祉に関するさまざまな事業を行っています。
まだ誰にも呼ばれておりませんが、児童福祉界のアン〇ンマンを目指しています!!
Q2.くつべらマンの経歴は?
元々、大学では経済学を専攻していました。大学在学中に、非行少年の更生保護のボランティアを経験しました。
卒業後、偶然のご縁があって児童養護施設へ入職。楽しい新人・中堅時代を過ごさせて頂きながらも、退所児童の苦労と現場職員の離職率の高さに直面することとなりました。そこで、サポートの道を模索することを決し、ソーシャルビジネス関連の会社に入職し、社会課題をビジネスで解決する方法を実務として学びました。
そして、2015年に「一般社団法人SHOEHORN」設立に至りました。
Q3.一般社団法人SHOEHORNとは?
SHOEHORNのアイデンティティは、「営利のハコ(店)」に「福祉のソフト(人)」になります。
BILLY’S CAFÉ(デザイン制作会社BILLY DESIGNと共同運営)を営業しながら、児童福祉に関わる事業を行っております。
また、BILLY’S CAFÉは、不登校児のための居場所づくり、施設出身者の雇用促進などを目的とした「児童福祉の便利屋」を裏テーマとして掲げています。
主な活動内容としては、①就業体験 ②学習指導 ➂情報収集・発信の三本柱になります。
Q4.設立した経緯は?
私自身が、児童福祉の現場にて働く中で、退所児童の路上生活、支援現場のマンパワー不足などに立ち会ってきました。福祉は、限りある社会資源で賄わなくてはならないので、そうした諸問題への対応が難しいという実状があります。
そこで、現状のシステムに頼るばかりでなく、別の資源を自分たちでつくり出すことで、児童福祉の可能性を広げていこうと考えたんです。その手立てとして、福祉に関わりながら商売も始めることによって収益性を図り、子ども達や現場支援者に還元したいと考えたのが、「SHOEHORN」設立のきっかけです。
Q5.ご活動内容の中に、情報収集・発信事業とありますが、具体的にどのようなことをされているのですか?
くつべらマンが、児童たちと一緒にいろんな職種の方々の同行取材に行っています。
子ども達は、社会で働いている人と話をする機会が少なく、世の中にどのような職業があるか分からなかったりします。なので、取材に行くことで実際に働いている人たちに話を聞く機会を頂いております。
また、取材も有償で行っており、働くことやお金の価値を理解するという意義も兼ねています。
Q6.現在、法人運営をしながら、児童養護施設の職員としても働かれているのですよね?福祉の現場に身を置き続けるのは、なぜですか?
自分自身が現場職員として関わり続けることで、児童福祉分野に貢献したいからです。
また、この分野は、現場に立つことでしか可視化できない点も多いので、その視点を大切にしたいという思いもあります。
しかし、現場だけでは解決しづらいこともあります。
そんな時こそ、くつべらマンの出番なんです!!
Q7.福祉-社会との架け橋となり、そこを繋げることで新たな取り組みの可能性を見出すのが、くつべらマンの役割なのですね!?
その通りです!!現場で対応できない、あるいはしづらいことをくつべらマンがお手伝いします。
Q8.子ども達と関わるお仕事の魅力はどのような所ですか?
子ども達には、1人ひとりに背景や事情がありますし、各々の性格や個性も異なりますよね。
違いはあっても、子ども達がもつ可能性や可愛らしさは、何ら変わりません。
それらを活かし、サポートしていく所が魅力ですね。
みなそれぞれのドラマの主人公なので、個性を活かした素晴らしい物語を一緒に彩っていきたいです。
Q9.くつべらマンの今後の目標はなんですか??
ずばり、夢の印税生活です!!
Q10.い、印税ですか・・・?
印税といっても、お金が目的ということではないんです。お金があれば、できることの幅を広げることができるので、やはりお金は必要ですね。
例えば、施設を退所した児童が経済的に困窮していたとしても、こちらでできることには限りがあります。一時的に食事を提供したり、相談にのることくらいはできるかもしれません。
しかし、居場所を提供し続けたり、体験学習をさせる、更には持続的なサポートをするとなれば、それなりに潤沢な財源がなければ難しいです。
まずは、くつべらマンの活動を世間にも広く知ってもらい、活動幅もどんどん広げていきたいと思っています!!
Q11.最後に一言お願いします!!
今はまだ駆け出しのヒーローに過ぎませんが、テレビアニメや映画などに出演することを実現できたら、僕を知っている子ども達も喜んでくれるかと思います。
これからも子ども達と共に夢を描き続け、その夢を叶えるお手伝いをするのが、くつべらマンの夢でもあります!!