
#65 - Born To Be Wild (ボーン・トゥ・ビー・ワイルド) - 【 Dan Vasc を聴こう】
2020 年6月 29 日、Dan Vasc (ダン・ヴァスク) は、DistroKid (ディストロキッド) の悪行を公にした動画 (#62) 投稿後の顛末を報告する動画を出した。
※ こちらを先にどうぞ。
それを見た大半の人が理解を示し拡散に協力したが、一部には、
"It was legal, so it is OK." (合法だったから、問題ない)
と言ってきた人もいたらしい。
しかし、そこはダン・ヴァスク、理路整然と反論する。
「それはヒトラーや毛沢東、旧ソ連時代的な、非常に危険な誤った考え方だ。
万が一この件が "legal" (合法) だったとしても、世界中の小規模ミュージシャンが不当に収益を奪われている以上、"moral" (道徳的) に正しいとは言えない」
さて、動画作成の数週間前、実はダンは、ディストロキッドの社長本人に連絡を取ろうとしていたという。
助けを求める丁寧なメールを送ったところ、返ってきたのは、
"Only silence" (沈黙のみ)
個人的 SNS にもメッセージを送ったが、聞こえたのは、
"Only crickets" (コオロギの鳴き声だけ)
だった。
しかし、投稿してから僅か数時間後、その社長から直々に返信が届いたのである。
「私もメタルが好きでね」
などと、ダン曰く "気味が悪いほどの過剰な馴れ馴れしさ" だった。
社長は、ダンが指摘した数々の矛盾点には一切言及せず、この件を単に
"issues" (問題)
の一言で片付け、会社に "問題" があることに気付かせてくれた "お礼" として、社長の "厚意" で全額返金してきた。
つまり、会社としては、虚偽広告や収益の不当差し引きなどを認めた訳ではないのである。
他の被害者救済の見込みがないこと、また、返金が明らかに口止め目的であることを良しとせず、ダンは返金された全額を、貧しい小児がん患者とその家族を支援している地元の慈善団体に寄付することにした。
「私は声を上げただけで、皆さんの動画拡散があってこそ返金が叶いました。
これは、皆さんから慈善団体への寄付なのです。ありがとう」
終盤の BGM は、映画『イージー・ライダー』(1969 年) の冒頭で流れる、アメリカ (元々はカナダ) のロックバンド Steppenwolf (ステッペンウルフ) が 1968 年に発表した曲である。
ダンはメタルバージョンを、VictorTheGuitarNerd (ヴィクター・ザ・ギター・ナード) (#12 へ) とのコラボで、2019 年 12 月に発表した。
因みに、動画の最後に話しているのは、数日前の嵐のせいで崩れた庭の塀の件である。
修復作業も終わりそうとのことで、ファンからのいつもながらのサポートに、ダンは感謝を述べていた。
🔵 DistroKid Returned My Money... But I Won't Keep It. (DK から返金あり。でもそれを取っておく気はない)
🔵 Born To Be Wild
※ 1つのエピソードを時系列で連載する場合があるので、#0→1 … と順番に是非!
(私 Brother K の青いアイコンをタップ → 固定の #0 の下に、新→古 の順で全記事)
※ 既存の記事にも新情報んを加えるので、時折再訪を!
※ ダン・ヴァスクの音楽が気に入った方は、是非とも彼の YouTube チャンネルに登録を!
いいなと思ったら応援しよう!
