「捜索者」、「アウトロー」そして「この茫漠たる荒野で」
ジョン・フォードの「捜索者」(56)の主人公ジョン・ウエインは、インディアンに拐われた姪ナタリー・ウッドを探して荒野を行く。救出するためではない。殺すためである。実際、西部開拓時代にはインディアンが白人の家庭を襲い、子供を誘拐することがよくあった。これは白人たちとの戦いや、インディアンの数を減らすための徹底した政策により、そのままでは部族を維持できないために、男の子は戦士として育て、女の子には子供を産ませて部族の構成員の数を維持することが目的だった。もちろん、拐われる子供に