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湯ノ花温泉 石湯

南会津の舘岩(たていわ)にある湯ノ花温泉へ日帰りで行ってきた。湯ノ岐川に湧く湯ノ花温泉は鎌倉時代から地元の人々に守られてきた湯どころだ。4か所ある共同浴場にはいずれも昔ながらの素朴な湯治場の風情が残されている。

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湯ノ花温泉のある湯ノ花集落は南会津の山中標高650メートルに位置する小さな村だ。冬は豪雪地帯となる。

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野岩鉄道(やがんてつどう)の会津高原尾瀬口駅は雪に覆われていた。駅から舘岩までバス輪行する。

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[走行データ]
ルート 舘岩観光案内所バス停→湯ノ花温泉
距離 4.7 km
最大標高差 78 m
平均斜度 全体:1.3% 上り:3.2% 下り:4.3%
獲得標高 上り:80 m下り:13 m

舘岩バス停で降りる。

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湯ノ花集落に入った。湯ノ花温泉はおよそ700年の歴史がある。

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星商店の手前に「石湯」の立て札があるので、そこから細い路地を下って川の方へ向かい、湯ノ岐川に架かる石湯橋を渡って対岸へ。


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橋を渡ると石湯が見えてきた。

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石湯は湯ノ岐川の際(キワ)に位置している。川底が一枚岩である。

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見ると大岩が湯小屋にめり込んでいる・・・というか大岩があるところに湯小屋を造った。『石湯』の名が示す通りである。

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中はこうなっている。大きな石の半分が建物の中に食い込んでいる。大きな石(岩)の下から熱湯(あつゆ)が湧きだし、それを河原の一枚岩を穿った湯船に流し込んでいる。また湯船の底からも湧出があるようだ。

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岩の上には小さな神棚が祀られている。この大岩は温泉の恵みを与えてくれるご神体なのだろう。

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極楽極楽。

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泉質は含土類石膏弱食塩泉、単純泉、弱食塩泉、効能は神経痛、筋肉痛、リウマチ、切り傷、火傷、慢性婦人病、消化器病など。透明で少々とろみも感じる肌触りのよいあつ湯だ。

以前は200円を各共同湯で支払う方式であったが、今は、指定の商店や旅館で入浴券を購入する。1枚の入浴券で4ヶ所の共同浴場に入浴出来る。石湯の場合、最寄りの星商店でお願いすると良い。最後に入った共同浴場に共通券を置いて帰るのがルールだ。

聞くところによると、石湯は昨年の台風19号で川が増水したために湯小屋が被災してしまったらしい。地元の方々の尽力で今はきれいに復旧されたようだが、義援金のお願いが出ている。私も何かしようと思いますが、すでに行ったことのある方でお気持ちがあれば是非ともよろしくお願いします。