優しすぎる
最近恋バナをよくする。
その中で、盛り上がるのがワンナイトやお持ち帰りの話である。
わたしは長年付き合っていたパートナーがいたので、学生生活中全くの無縁だったのだが、最近別れて少し興味を抱いている。
しかし、話を聞いている限り出来るわけがないのだ。
飲みに行ったとき、終電をわざわざ逃して、女性をお持ち帰りする?だめだ、わたしには考えられない。
まず、終電までに帰してあげたいし、酔ってそんな雰囲気になる予感が全くしない。
そういうとみんな口を揃えてこう言う。
「優しすぎなんだ。」
と。わたしは思う。「優しい」は褒め言葉だけど、「優しすぎる」は褒め言葉じゃないのだと。
「少しはクズ要素ある方がいいよ」「男見せないと」など、アドバイス(?)を貰うことがある。
わたしは長年付き合っていたと言うこともあって、この優しさというものが定着していて、「優しくしてる」のではなく、「素で優しい」のだと思う。(自分で言うのはどうなのか。)
これを徐々に取っ払っていくとなると、かなりの時間が必要だ。しかし、そんな時間は取り残されていない。大人になればなるほど、こういったワンナイトとかとは無縁になる気がするからだ。
別に性欲がないわけでもなく、女の子と遊びたくないわけでもない。なんなら、性欲は強い方だし、女の子とも遊びたい。と、頭では考えているのに行動に移すことがとても難しい。
その優しさの溝には、大きいかさぶたがあり、剥がすときにはとても苦労するものだ。
ここまで述べておいてなんだが、かさぶたを剥がすつもりもないのだ。
「優しすぎ」はマイナスかもしれないが、優しいことはいいことだ。
わたしは、他の人より許容範囲が広いだけで、優しすぎると思っていない。周りから、優しすぎると言われ続けるので、気にしているのだが、ポジティブな要素なのにネガティブに捉えられる意味がよくわかっていない。
結局、どうすればいいのか正直わかっていない。
この前も友達と飲みに行ったが、そういったことにはならなかった。
新しい世界の経験をしておきたいが、まだ先の話になりそうだ。