片麻痺者とお風呂
昨日の話の流れから、今日はオレの現状も含めて片麻痺者と日々のお風呂の関係の話を。
現在オレは、週のうち月曜と木曜は、朝9時から午後4時まで地元の脳神経専門病院に併設された通所リハビリ施設に通っています。そこで主にマシンを使った身体リハビリメニューをこなしながら、昼食を食べたり、施設の入浴設備で入浴介助を受けています。
ほぼフラットまでリクライニングできるストレッチャーに寝たまま、2つに割れたバスタブにフェードインして、急速にお湯を張って浸かるタイプや、椅子型リフトで浴槽に座ったまま降下するタイプの装備、その主な2種類で週に2回浴槽浴しています。もちろん洗体自体は、シャワーチェアに座ったままの状態ですが。
その通所以外には、水曜と金曜の午前中、生活介助のヘルパーさんに自宅まで来ていただき、自宅の浴室でシャワーによる入浴介助をしてもらっています。
結果、今は週に4回は身体を洗えて、かなり幸せです。
なぜなら、帰郷前は通所と訪問で週に2度しかお風呂は入れなかったから。
別にオレは潔癖症ではないけれど、それって、マジで夏場は苦痛だし、浴槽浴が週に一度だと、冬は身体の疲れと緊張が取れない。
つまり、片麻痺者にとっての入浴は、洗体による衛生状態の維持だけでなく、今後寒い時期になると起きやすくなる麻痺側関節の痙縮や拘縮の予防にも重要な行為でもあるのです。
早い話が、冷えてくると麻痺側の関節が固まり始めて、手脚が動かしづらくなるのでそれを事前に防ぐため、可能な限り該当関節部位を直接お湯に浸けて温めてほぐすことが大切になります。
もちろん、まるで浴びないよりはシャワーだけでも使わせてもらえれば関節の強張り自体は全然違いますが、やはりバスタブでお湯に浸かると、関節の深い部分まで温まり、その拘縮痙縮の予防効果はシャワーだけの場合とはまるで比較になりません。
さらに言えば、その入浴環境も鉄筋鉄骨コンクリート造のちゃんとした通所施設ならともかく、旧来の木造住宅だと微妙な室温管理が難しく、衣類を脱着するところに改めてヒーターを置いたりなど、特に関節部位が湯冷めしない配慮は必要不可欠です。
さて、今のところ新居での入浴頻度やその方法に関しては今後の調整となりますが、とりあえず今より少しでも快適に過ごせるよう、オレ自身も可能な限り知恵を絞りたいと思います。
https://www.yutoriform.com/products/water/bathroom/column/ct04/09