車椅子と街路
昨夜は、高校の同級生4人で駅前の居酒屋で飲みました。
法事で大阪から来た小中高も同じというその中の一人が家に戻る新幹線の時刻までという、きっちりリミットを設けて。
転居して直線距離で駅から2キロ圏内となり、途中でATMに寄っても集合場所への所要時間は30分だろうという読みも当たりました。
しかし、何しろ秋の日の釣瓶落としですので、5時半を越えると、あっという間に宵闇が迫ります。前照灯兼対向する側への注意喚起のためのLEDライトを2つ点けての走行。
電動車椅子ユーザーの習性として、なるべく車歩分離された歩道幅の確保された大きめの幹線道路が安心できますので、自宅を出て最初の五差路の信号を曲がると後はひたすら真っすぐ駅前大通りを北上。
実は、オレの車椅子は機種的には現在3代目。
今の機種は、前機種とは素人目には大きな違いはないのですが、実は後輪の車軸と本体部分がサスペンションで繋がれています。
これって、病院や公共施設などの屋内はともかくとして、一般道などの路上、すなわち屋外だと段違いの効果を発揮します。
地方都市は、若い世代の人口流失もあり、どこも財政事情が厳しく公道の舗装整備予算も決して潤沢とは言えない状況。
ウチの街も例外ではなく、少し郊外の交通量の少ない道になるとかなりガタガタ。
そして、そんなガタガタ舗装の道を電動車椅子で走ると、実は地味に疲れます。いわゆる腰に来る感じかな?
サスペンションがこのガタガタ路面からくる影響をかなり軽減してくれます。
もう以前の機種には戻れないと思うほどに。
しかし、電動でも疲れるのに、これが自走式だったら、ヘタレなオレはとても1キロ以上の遠出は、挑戦する前から体力的に無理だときっと逃げ出すと思います。
そこで、かねてからオレが構想しているのは、公道の舗装整備の優先順位は、行政と提携した電動自走を問わない車椅子ユーザーからの指摘や情報を元に進めればいいのではないかと。
行政側からチェックしてほしい自宅周辺のルートマップだけでもご提示いただければ、ボランティア的に余暇に実際に走って路面確認作業をするのもオレは決してやぶさかではございません。
だって、走行時に注意しなけりゃならない箇所が減れば自分的にも心身のストレス排除としてもメリットだし、杖の高齢者や幼児の転倒リスクも減らせ、高齢者カートやベビーカーの走行も安全になる。チェックマニュアルさえ作れば、道路担当部署の実地確認作業も減らせるでしょ?
そういう日常的な通行者目線になれるボランティア路面チェッカー登録者システムを作ったらどうでしょう?
正直、健常者の何倍も路面の良し悪しには敏感よ、オレたち歩行障害者は。できれば路面ソムリエと呼んでくれっちゅーぐらい。
https://www.hukusi-orosi.jp/wheelchair/matsuwaru/tl023.html