サマー・ドランク・ドライビング
酔わない。シラフでも強いからたくましいから弱くなりたいなんて全然思わないからもっと派手に行こう好きにやろうこれから始まるのがなにかわかってんの? 夏。
弱い。まだまだやれるのにもっといけんのにうおーうおーと叫んでいると妙に悲しい気持ちになったりする誰かと話している時いつも君なら君ならと乞うように。 夏。
齢。きらい恥ずかしいからじゃない恥ずかしがれと求めてくるからやめなさいやめなさいやめなさいって言われなくてもこびりついてるアレに中指立ててみる? 夏。
文字盤にはない文字に出会った、エイリアンみたいに。落ちてきた排泄のように、ぼとん。汚くて生理的に触れがたいけれど何かありがたそうな感じもあって。それは文字盤にはない文字だからと偉そうに言ってた奴がいたからありがたそうにしていたのに、別になんもなかった。誰か。言う。文字盤にはない文字なんかないよ。目ぇ覚ませよって大人んなれよってか弱いフリすんなよって、死ぬのはなんかアレだぞ逃げだぞダサいぞみたいな感じで、ごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃ。だからもう最近調子どうって聞かないでねオレずっとサイコーだから。
サイコー! サイコー!! サイコー!!!
だから、本気で誰かを好きになんぞ! って今、言えなきゃ死ね!
夏は全部出していく病気でいいから。本気で誰かを好きになったら病気だけど本気で誰かを好きになれたら病気だって本気で好き。
水晶を溶かしたらこんな匂いすると思う、夏の夜の匂いで弱くなってしまう。みたいに、ふと気がついてパッと好きです、なんです。それはしたごころ、いや、うわごころ、いやいや、ドまんなかごころ? ってことはつまり、ド真心。で、あなたと目があったら、文字盤にはない文字と砂場で見つけた透明系の小石集めたい。あなたに会ったらシャボン玉百個飛ばしたい。ド真心で、あなた見つけたら、わーーーきゃーーーってなりたい。きゃーーー!だよ、きゃーーー!!
きゃーーー!!!
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