自然の中で建築を考えることについて
2024年10月現在、僕は神奈川県の西部、南足柄市で建築事務所をやっています。3年ほど前に移住しました。
元々、都心に近い二つの建築事務所に合計12年ほど勤めていて、がんばれば家から30分以内で渋谷のスクランブル交差点に行ける(!)あたりに住んでいました。
建築設計で悩んだ時は、話題の新しい建物や展覧会を見に行ったり、歴史ある街並みや路地裏を歩いたり、家の近所をブラブラ散歩をすると大抵のことは解決することができました。また学生時代も都内で過ごしたので、都内で働く友人知人が多く頻繁に助けてもらったり、刺激し合いながら過ごしました。建築設計を生業とする上で、このアイデアの宝の山のような恵まれた環境の都市から離れることは、とても不利なことだと考えていました。
とはいえ、いざ自然の中で建築を考え始めると、都市にいた時とは明らかに違う感覚を浴びることになり、それらが新しい建築をつくるための何か強みになるのではないかと感じています。
休憩時に事務所前の川に足を入れて遊ぶ、
緑のカーテンの観察、
頂上も良いけどそれ以上に山道が楽しい登山、
富士山は日常的に見えること、
野菜のお裾分け多め(ありがたい)、
虫や獣たちとのリアルなたたかい 等
南足柄の人口はおよそ3万人。新宿駅の一日の乗降者数の20分の1にも満たないはずなのに、都市にいた時よりも人間の暮らしの営みをダイレクトに考えて感じている実感があります。
このリアルな感覚を持って、たまに都内に出てみると自分の感覚の成長を確認することができます。今はまだ、ふわっとしていますがこの経験が新しい建築をつくる糧になればと思っています。新しい建築完成のお知らせができますようにがんばります。
ここまで読んでいただきありがとうございます!仕事のことや日常のこと等を書いていこうと思います。よろしくお願いいたします。
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