暮らしの中で愉しむ”時”の贈り物 ~ヴィンテージガラス~
昔のていねいな暮らしを伝えてくれる生活雑貨。
特についつい目に留まってしまうのはクリスタルガラスです。
ワイングラスから始まりシェリーグラス、シャンパングラス、クーペグラス。デカンタにピッチャー。花瓶にフルーツコンポート。
そしてジャムポットやドレッシングポットやキャンディポット、調味料入れなどアンティークガラスには一味違った温もり感のある可愛らしいものがいっぱいです。
テーブルセッティングのなんたるかはよくわからないけど、クリスタルガラスがあるだけでテーブルが一気に華やかな印象に。ハンドカットされた高級なクリスタルじゃなくてもいいんです。ダイヤモンドカットプレスのガラスがあるだけで嬉しくなります。
海のガラス ヴェネチアンガラス
ガラスの始まりはとても古く、ローマ時代には吹きガラスの技法で量産されていたというので驚きます。
中世時代にはヴェネチアのムラーノ島のヴェネチアンガラスがレースガラスやミレフィオリガラス、ダイヤモンドポイント彫り、エナメル装飾などデザイン性の高いガラスが作られ世界の憧れの的となりました。
ヴェネチアのホットワークと言われる技法で作るやわらかいソーダガラスは、繊細で壊れやすいものでした。ゆえに高価で貴重なものでした。
森のガラス ボヘミアンガラス
ステンドグラスを作るため神聖ローマ帝国は、ヴェネチアよりソーダ灰の輸入に頼っていました。
13世紀頃、輸入に頼っていた神聖ローマ帝国は自国での原材料を開発し、ブナから作るカリ石灰で森のガラス、カリガラスを作る事に成功しました。
コールドワーク技法で作る固いカリガラスはガラスをひっかいて絵付けする事が可能で、このエングレーヴィング技法でボヘミアグラスの芸術性と独自性を確立していき、ルネッサンスからゴシック期に入るとボヘミアングラスが世界の中心となっていきました。
鉛のガラス 英国のクリスタルガラス
英国では王侯貴族のみが保有できる高価なガラスを作る為、ボヘミアよりカリ石灰を輸入に頼っていました。
17世紀後半に輸入に頼っていた英国が自国で独自に鉛を含んだクリスタルガラスを開発します。
これによって世界中でクリスタルガラスが普及し、鉛の含有量が24%以上のものは高級クリスタルとして認知されていきました。
そして産業革命により型に入れて成型するプレスガラスが大量に生産することが可能になりガラスは庶民の日常の中へ浸透していきます。
ヴィクトリア時代には多種多様のガラスの生活雑貨が作られティータイムに欠かせないものになりました。
ブロカント307では
英国のアンティークガラスは形も用途もさまざまで見ているだけでわくわくします。もちろん実用品としてお使いいただけます。
手作りジャムやクッキーをヴィンテージのガラスの瓶にいれたり、買ってきたキャンディーや茶葉など移し替える時間も楽しいものです。
ゆったりとした時間がすごせるのもヴィンテージが与えてくれる大きな魅力のひとつです。
Brocante307ではそんなガラスの器なども紹介していく予定です。
心ときめくもの探しのお手伝いになれば幸いです。