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僕の彼女は風俗嬢#蛇足編⑦

こちらは以下の続きです。
僕の彼女は風俗嬢#蛇足編⑥|K|note



僕は一つの大きなイベントを乗り越えた。

配信での話だ。

読者の方はお忘れだろうが僕は仕事とは別に歌の活動を行っている。

そこで節目となる大きなイベントがあったのだ。

100万円分以上の投げ銭が飛び交うそのイベントで僕は一歩届かず接戦の末3位に終わってしまった。

リスナーの方々にかなり無理してもらったこともあり悔しくて仕方がなかった。
悔しさや喪失感で当日の夜は一睡もできなかった。

僕は紗耶香ちゃんなら起きてると思って連絡を試みるも返ってくることは無かった。

翌日結果を知った上で紗耶香ちゃんから謝罪のLINEが来た。

謝って欲しいわけじゃないけどその優しい文面に救われて無性に会いたくなった。
これまでは予めスケジュールを合わせて会うのが基本だったが、初めてノープランで会うことになった。

最初は前にも言った最寄り駅の和食屋さんに行こうとしていたが、色々あって紗耶香ちゃんにご飯を買ってきてもらう運びとなった。

僕は久々にパン屋さんのパンが食べたくなったのでお願いした。

想定より1時間遅れで紗耶香ちゃんは来た。

遅れるのが何となく予想できたのでシャワーを済ませておいた。

いっぱい買っちゃった~とパンを紹介してくれる。

二人で5個。

内心少なっ!って思ったけど口にはできなかった。

テレビを見ながら一緒に食べた。

僕よりお笑いに詳しくて楽しそうにテレビを見る紗耶香ちゃんが子供のように見えて愛おしかった。

傍に寄るとお姉さんな雰囲気を出して頭を撫でてくる。

抱きしめたくなるような無邪気さと包み込んでくれるような包容力を兼ね備えている。最強じゃないか…。

この日紗耶香ちゃんは女の子の日だったので手と口でしてくれた。

手は流石に上手いが口がおぼつかないのがまた愛おしい。

何よりこんな美女とこういうことが出来ていると客観的に見るとさらに興奮する。

果てた後、腕枕をしながら愛を囁きあった。

いつの間にか寝てしまい、気が付くと朝になっていた。

起きた時の体制は腕枕のまま。

早めの時間に落ちてしまったので7時間くらい二人とも同じ体勢で寝ていたようだ。

不思議と腕は痺れていなかった。

二人とも裸のまま寝ていた。

なんだかドラマみたいだった。

丁度いい時間に起きたのでそのまま仕事に行く準備をする。

このまま休んでしまいたいと強く思ったが自制した。

熱いキスをして出社した。

冒頭で話した悔しさはどこ吹く風。

一緒にいるだけで嫌なことがどうでもよくなる魔法の様だ。

毎日一緒に居られる日を夢見て毎日を過ごす。

今週末はライブだ。

気合も入ったし頑張れる。

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