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続・僕の彼女は風俗嬢#5
こちらは以下の続きです。
続・僕の彼女は風俗嬢#4|K|note
何故家に行きたいと言ったのか。
それはやはり彼女への興味だ。
普段どんな生活を送っているのか。
どんな雰囲気の部屋に住んでいるのか。
どの程度の生活水準なのか。
今思えば紗耶香ちゃんのことを全然知らない。
きっとかなりの収入がある。
彼女の資産には一切興味ないが、金銭感覚は知りたい。
服やバッグを見る分にはそこまで贅沢をするようには見えない。
ハイブランドに身を包んでいるというわけでもないし、一般的だ。
でももしかしたら僕に似つかわしくないからあえてそうしているということも考えられる。
だから僕は全てを知りたい。
しかし朝送ったLINEはその日返ってこなかった。
翌朝もその翌朝も彼女からの返信はない。
写メ日記は更新されている。
彼女の身に何かがあったわけではない。
単純にまた無視されているようだ。
嫌なら嫌と言って欲しい。
無理なら無理と。
何故ダメなのかは気になるがこの際別にいい。
彼女は都合の悪いことに蓋をしてしまう傾向が見られる。
これは空白の2か月の前は感じられなかったことだ。
僕は何となく感じ取っていた。
紗耶香ちゃんは僕への気持ちが戻り切っていない。
一度気持ちを切っていたんだ。無理もない。
僕はこれまで気持ちを断ち切った相手を再度好きになったことは無い。
これが勘違いなら一番ハッピーなのだが…。
僕からもう好きじゃないかどうかなんて聞けない。
今までの相手なら聞けていた。
でも紗耶香ちゃんには無理だ。
僕は彼女のことを好きすぎる。
この疑いが正解だった時に僕は耐えられない。
もう一度こちらからLINEする勇気はない。
でも次に返ってくるのは受け入れがたい内容な気がしてならない。
葛藤するままに日が過ぎていった。
5日経っても返事はない。
僕はしびれを切らした。
謝ろう。
何を謝るのか分からない。
でも下から行きたい。
何で返事してくれないの?とか、もう嫌いになっちゃったの?とか。
そういうことを口走って刺激したくない。
穏便に済ませるには変なこと言ってごめんと謝る他に何も思いつかなかった。
何も無かったことにして普通のLINEを送れる流れじゃないし。
次会う予定も決めていない。
このままだとクリスマスさえも流れてしまいそうだ。
だから僕はもう対等じゃなくていい。
へりくだってでも彼女と一緒に居たい。
そう思った。
以前一緒に考えたクリスマスの出勤を回避する作戦。
その時は12月の出勤日数を予め減らしていく予定だったが、スケジュールはいつもと何ら変わらない。
もしかしてまた…