![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/29155344/rectangle_large_type_2_249264fe5504def6b8a8f3d2c7e71001.jpeg?width=1200)
就活中の女学生に告ぐ
2020/8/12 改稿
はじめに
以下は私の就活に関する身勝手な後悔である
その会社に女性がいない意味を、私は深く考えなかった。連戦連敗続きで、もうとにかく早く、この終わりのない苦痛を終わらせたくて、もうただそれのみを考えていた。
「今のところ女性社員はいないですが、これからは女性の力も必要だし、女性ならではの力も必要ということで、うちの会社も女性をとっていくことにしました」
のちに入社した会社で言われた言葉だ。私はどうしてこれを文面通りに受け取ってしまったのだろうか
女性が今までいなかったのには、きちんと理由があったのだ。つまり今まで女性が入社しても、何らかの理由で辞めていったということだということを知ったのは少したってからのことだ。
入社後知ったこと
今の仕事は想像よりずっと過酷で体力のいる仕事だった
重い荷物を背負って、作業場までひたすら歩き、ふらふらになりながら使い慣れない器具を使う。道が崩れている場所や、足がすくむ急な斜面など危険な場所にもいかなけらばいけない(これは覚悟していたことだが)。作業は泊まり込みで、男の人に囲まれながら食事をとる。お酒を飲んでだんだん他人の目が据わっていくのをみるのは正直こわい。
大学時代、外で作業することが多かったので、私はなんとかやれるだろうと思っていた。だけど正直自分の見通しは甘かった。体力がすごいあるわけではなく女性としてはそこそこ、メンタルは傷物という私にとってキツく感じることは多々あった。
男女平等が謳われる社会とはいえ、体のつくり上、やはり力仕事だとか、体力は男性とは差がある
男性並みに体力のある女性しか、そして精神肉体ともにタフな人間しかこの会社に入ってはいけなかったのだと私は悟った
もういまさらどうにもならないことだが、自分の体力の程度をきちんと把握するべきだったのだ(でもどうやって?体力の基準って?)
伝えたいこと
就活中の方々に伝えたいことは、女性が活躍できる会社という言葉を鵜呑みにするのではなく、実際に女性が働ける会社なのか、具体的な条件をきちんと確認したほうがいいということだ。
例えば
○どのくらい実際に働く女性がいるのか(同じ職種で!職種が違うと仕事内容は本当に違う)
○自分の体力の許容範囲はどの程度か(なるべく具体的に。いままで何時間連続で作業したことがあるのかとか、それは今後続けられるか否かとか)
○産業医の有無、ほかに健康面でのサポート制度があるのかどうか(これは特に個人的に必要だと思った。万が一体の不調が起きた時などに、第三者的なサポーターがいるかどうかは重要。とくに男性ばかりの職場だと、女性特有の悩みを相談しづらい)
○産休・育休取って職場復帰した方の具体的な人数(いったん仕事をはずれて戻れるものなのか知る目安)
他にも人それぞれ譲れない条件があれば遠慮せず聞いたほうがいい
私の場合、もう就活を終わらせたくて、終わらせたくて仕方がなくて、思考がすっかり麻痺してしまった。かなり悩んで就活したが、今正直後悔していることは多い。
願わくは同じ轍を踏む方がいないことを。