名画の余韻。原題 Our Souls at Night 「夜が明けるまで」
作家の平野啓一郎は、人と人のあいだは、相手によって人格というものが変わり、アイデンティティというのは、相手が変わっても、あの時もこの時も丸っと全部自分だと理解することが現代では必要なのではないかと著作を通して伝えている。
私はこのことを知ってから考えた。家族や恋人、友人、知人、なんとなくイメージしてみても、少なくとも10個ぐらいの顔があるような気がしている。
周りの人の方が自分のことをよく知っている、というのは、巷でよく言われるセリフである。人からの助言や気持ちは、間接的