イギリスの小学校(無意識の差別)

Chinese ♪      Japanese  ♪      What is this?  ♪        Dirty knees♪

これはジェスチャーをつけながら、歌います。

Chinese ♪ (人差し指で、両目を吊り目に上げる)

Japanese  ♪(吊り目を下げて、タレ目にする)

What is this?  ♪(両手を胸に当て、おっぱいをつくる)

Dirty knees  ♪(両手を膝小僧にあてる)

50年前、私はイギリスの公立小学校の2年生でした。その時、みんなではなく、ある一人の子に、何回かこの歌をジェスチャー付きで歌われ、囃し立てられました。当時は意味がよく分からず、そのうち覚えてしまい、私も一緒にジェスチャー付きで歌うこともありました。後から、中国人や日本人を馬鹿にした歌だと気が付きましたが、日本に帰国後何年も経ってからでした。

言われている私も、たぶん言ってる子の方も、あまり意味を深く考えずに面白がってやっていたんだと思います。でも、これはアジア人を蔑む冷やかしですよね。誰か大きい人が、その子に教えたんじゃないかな。そして、知らず知らずにアジア人を蔑む価値観が育ってしまうのではないでしょうか。

ただの遊びじゃん、って思う人もいるかもしれないけど、子供にこそ、そういう誤った価値観、差別意識は植え付けたくない・・・

小学生の頃、”馬鹿チョンカメラ“という言い方がありました。簡単で誰でも扱えるカメラという意味で使われていたのですが、”チョン“の意味を知った時、何気なく使っていた自分が恥ずかしくなり、二度と言わないと心に誓いました。

真っ白で生まれてきた子供たちに、周りの大人たちは知らず知らずに、価値観や考え方を植え付けてしまっている、という自覚を持つこと、大切だと思います。