TOEFL TPO35 Reading "Earth's Age"
単語
surmise - 推測する
sediment deposits - 堆積物
proliferation - 増加
compacted - 圧縮された
cemented - 固化された
subterranean - 地下の
erosion - 侵食
deposition - 堆積
stratigraphic - 層序学的
flawed - 欠陥のある
gravitational contraction - 重力収縮
radioisotopic dating - 放射性同位体年代測定
luminosity - 光度
refinements - 改良
solar evolution models - 太陽進化モデル
nuclear fusion - 核融合
succession - 継続、一連の
preservation - 保存
compared with - と比較して
estimate - 見積もる、推定する
背景知識
1. 地球の年齢の概念とその測定方法
地球の年齢についての歴史的理解
古代から中世まで、地球の年齢は宗教的・哲学的な観点から考えられており、比較的短い時間(数千年)とされていた。例えば、聖書に基づく見解では、地球は数千年しか存在していないと考えられていた。
地質学的証拠の利用
地質学者たちは、地層や化石の研究を通じて、地球が何百万年、何十億年もかけて形成されてきたと考えるようになった。この概念は、地質学的な年代測定法の発展と共に成熟してきた。
堆積記録とその役割
堆積記録とは、岩石層に蓄積された堆積物の順序を研究することを指す。これにより、地球の歴史を理解する手がかりが得られる。堆積物の層が古いほど、その時代は過去のものであることを示している。
2. 地質学の進展と重要な人物
Herodotus(ヘロドトス)
古代ギリシャの歴史家で、ナイル川のデルタが長い時間をかけて堆積したことを初めて観察した人物。彼の考察は、地球が非常に長い期間をかけて形成されたという後の考え方に影響を与えた。
Nicolaus Steno(ニコラウス・ステノ)
17世紀の科学者で、堆積物が時間の経過とともに層状に積み重なることを初めて体系的に研究した。彼の研究は現代の地質学の基礎となった。
James Hutton(ジェームズ・ハットン)
18世紀の地質学者で、「現代地質学の父」とも呼ばれる。彼は、地球の形成過程が循環的であるという概念を提唱し、地球の年齢が非常に長いことを示唆した。
3. 放射性年代測定法
放射性崩壊と年代測定
放射性年代測定法は、放射性同位体の崩壊速度を利用して岩石や化石の年齢を測定する方法。例えば、ウラン-鉛年代測定法や炭素-14年代測定法がある。
この技術により、地球や他の天体の年齢を数十億年単位で測定できるようになり、地球の実際の年齢が約45億年であることが判明した。
核融合と太陽の年齢
太陽のエネルギー源が核融合であることが発見されたことで、太陽が数十億年間安定して光を放っていることが理解され、太陽系の形成時期も推定可能となった。
4. 科学的革命と進化する地質学
科学的革命
17世紀から始まった科学的革命は、観察と実験に基づいた科学的手法の確立をもたらし、地球の年齢に関する理解にも大きな影響を与えた。
地質学の発展
19世紀には地質学が大きく進展し、地層や化石の研究により地球の長い歴史が明らかにされた。また、これにより、進化論や地球の成り立ちについての新しい考え方が生まれた。
5. 化石と地球の歴史
化石記録
化石は過去に生息した生物の痕跡であり、地層内に保存されることでその時代の環境や生物の進化を示している。化石記録は地質学的な年代測定に重要な役割を果たしている。
カンブリア爆発
約5億4100万年前に起こった「カンブリア爆発」は、生物の急激な多様化を特徴とする時代であり、これ以降、化石記録が豊富になった。これにより、地球の初期の生物進化の過程を理解する手がかりが得られるようになった。