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アリピプラゾールを服用 効果と副作用

アリピプラゾールは統合失調等の症状に使われる薬でドパミンの量が少なければ補い過剰な場合は抑制してくれるものです。
20年以上幻聴と付き合い五ヶ月ほど薬を飲んでみた実際の効果と副作用について書いてみました。


効果

幻覚(幻聴)
私の場合服用を始めて幻聴は約五ヶ月ほどでほとんど聞こえなくなりましたが、耳の周りでキーンという音がなっています。

幻聴の種類によってはあまり効果がないものもあります。私の場合自分の行動や思考が幻聴にかわるものや生活音が幻聴に変わるものはほとんど聞こえなくなりました。しかし、人の声が幻聴に変わるものはあまり効果が見られないように思います。
すべての幻聴がなくなったわけではありませんでしたが、ひっきりなしに聞こえていたときと比べるとほとんど聞こえないといっていいと思います。

妄想 
いろいろな妄想が頭に浮かんできていたのですが、ほとんど浮かばなくなりました。これも約五ヶ月ほどかかったように思います。

意欲の減退
症状の度合いにもよると思いますが、あまり効果はありませんでした。飲み始める前に比べれば気持ち改善されているかなという程度かもしれません。長期に飲み続ければ改善される可能性はあると思います。

認知機能 
認知機能の低下には私はあまり効果を感じられませんでした。頭がフリーズしたように固まる、動かなくなってしまい、記憶や思考の整理が難しくなるという症状があるのですが、改善はみられていません。短期記憶の低下も改善されたようには思いません。

集中力の低下
薬を飲む前と飲んだ後ではあまり差が感じられませんでした。四ヶ月ほど経過したときに少しですが集中できる体力のようなものが回復したように感じました。ただし、頭を使った後の幻聴の増大は抑えられているので、過ごしやすくはなっているかもしれません。

思考の混乱  
私の場合混乱と表現するよりも幻聴で全く違うことを話しているように聞こえていたので、その結果として支離滅裂な会話になっていることが稀にありましたが、薬を飲んでから、まだそのような状態には陥っていません。

外出や窓の開け閉めがストレスに感じること
薬の効果で不安が取り除かれたように感じました。気分の浮き沈みを安定させる効果があるようなのでそれが効いているのと、外の人が見て自分のことを噂したり笑っているのではないかという被害妄想が薄まるので、外出や窓に近づくことへのストレスがだいぶ軽減されたように思います。

感情の平坦化 
症状にもよると思いますが薬の前後でほとんど変わったところはありませんでした。


副作用

アカンジア(そわそわ じっとしていられなくなる)
軽度な症状で一ヶ月ほど飲み続けた結果全く感じなくなりました。

眠気や倦怠感
眠気はほとんど感じませんでした。倦怠感は二ヶ月ほど軽度なものがあったように思います。

めまい 起立性調節障害
一ヶ月ほど軽度な起立性調節障害があったように思います。薬を飲み始めてから寝ている姿勢から起きる際にふらつく、頭がぼんやりすることがありましたが一ヶ月ほど飲み続けた結果なくなりました。

体重増加
全くありませんでした。

衝動的行動
賭博や過度の買い物、性的活動など、コントロールが効かなくなる場合があるそうですが私の場合はありませんでした。これからも副作用がでなければいいなと思います。


アリピプラゾールの薬の効果は、特性もありますが即効性はなく服用を続けているうちに効き目があらわれてきますので、効果が出ることを焦らずに、
服用を続けていくことが大切だと思いました。
私の場合副作用は軽度なものだったので続けることができていると思います。
五ヶ月程服用してみて統合失調症の陽性症状には効き目があると思いますが、陰性症状には陽性症状ほどの効き目はないかもしれません。服用を続けて、また経過を書けたらと思います。

薬の作用、副作用については、症状や薬の量、期間によっても変わると思いますし、個人差があると思いますのであくまで参考程度に読んでいただければ幸いです。

Illustration generated by Copilot © 2024

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