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K君との別れ。

 今日で、K君は最後の出社でした。ちょうど半年くらいで辞めてしまいました。K君は、私のところに挨拶に来てくれました。「今までありがとうございました。」と感謝されました。
 私は、「こちらこそ、ありがとうございました。」と伝え。さらに「次のところで頑張ってくれ。」と言いました。K君は何か言おうとしましたが、私は遮るように、「それだけだ。」といいました。

 K君は典型的なゆとりでした。歳は35歳でした。彼女もいませんでした。だけど、街コンに行ったりと頑張っていました。「全然手応えがありません。」っと正直に教えてくれます。そんな素直な彼に好感がもてました。だからか彼に色々現実を知って欲しくてたくさんアドバイスしました。
 マッチングアプリや街コン、色々ありますが、現代は、「9割の男は負け組だよ。」と、その理由も長々と説明してあげました。彼なりに絶望を感じていたかもしれません。現実を突き付けることはコクなことだともちろん考えました。
 だから、彼があと1か月で退職するタイミングで彼に、覚悟を確認して伝えたのでした。どれくらい理解してくれたかは分かりませんでした。
 私は、K君に趣味の話もしていました。だからか、少しずつですが、K君も話してくれました。実は、K君が入社したばかりから私は、本が好きでとか、ガンプラ作成して、メルカリに出品しているだとか、正直に話していました。やめる1か月くらいにK君に「最近どう?」と聞いた時、「昔、好きだった小説を書き始めているんです。」と。教えてくれました。
 私は、「へー、そんな趣味があったんだ。」といいました。K君は、「仕事で疲れてたりして、全然かけないんですけど。」と言っていたので、私はガンプラや読書を平気で1日10時間くらいぶっ続けられるよ。と言って色々アドバイスしました。
 たぶん1番効果的なアドバイスは、毎日短時間でいいから趣味と向かい合うこと、できれば、机に向かって。ノートに鉛筆で書くことで、良い習慣を作る【習慣の法則】を伝授しました。
 K君は11月末の締切の読売新聞のコンクールに応募すると言っていました。残念ながら、あらかた内容は聞いていましたが、彼の完成した作品を読むことはできませんでした。
 だけど、私は、彼を応援しています。世の中に、何かを生み出そうと必死に創作活動をしていることに。何かを伝えたいのか、何かを掘り起こしたいのか。はたまた何かを生み出したいのか。分かりませんが。
 私は、趣味のガンプラ作成を主にクリエイティブな活動と捉えております。まったくゼロから生み出す訳ではありませんが、ただのプラスチックに塗装して金属質に仕上げるのが好きです。

トランスフォーマーを全塗装しました。

 さらに、全部私のオリジナルになります。ヤスリは荒く仕上げています。でもトランスフォーマーなんかは1体45時間くらいかかっています。ヤスリだけで20時間〜25時間です。正直1番参ってしまうのが、ヤスリの工程です。
 完成したら「うおーーー!。かっちょいいぜー!」と吠えます。
 最近は手間暇かけて作っただけにあまり出品していません。 愛着もすごいです。

 最近、思います。男こそ、クリエイティブにならなければ…と。
 女性は自然と【生む】 喜びを知っているからです。男はふつう【生む】喜びが分かりません。だからこそ、考えたいなって思うのです。
 K君と関われて、良かったなと思いました。そのお陰で、noteにもクリエーターさんが沢山いるなあと気がつきました。
 これからも良い出会いと良い別れ、そして、それを励みに活動していけれたらありがたいなあと新たな気持ちになれました。

続く
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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