竹島水族館

徳川家康を生んだ岡崎城。
このお城を見るために4時間ドライブをした。

なるべく混雑を避けようと抜け道を探してみたものの、簡単には見つからない。
住宅地の中の細い道に入って行ったり、田んぼにぶつかって戻ったりしながらようやく岡崎城に着いた。

現在の岡崎城は、お城というより歴史博物館になっていた。
現役の頃は、幾重にもなって天守への接近をしにくくしていたであろうお堀や石垣も、模型で眺めて想像するしかない状態になっていた。
ただ深いお堀の一部は発掘され、当時の守りの硬さを感じさせた。
 
岡崎城の後、ミカンを買おうと蒲郡に向かった。
季節は冬。
蒲郡と言えばミカン。

あちこちのミカン畑で、ミカンが安く売られているのを期待した。

実際に行ってみると、場所が悪かったのか、思ったほどミカン畑には出会えなかった。
代りにJAでいろいろな種類のかんきつが袋売りされていた。
温州ミカンは市価の半額ほど。

安いけれど、売られている量は想像よりはるかに少なかった。
何種類かのかんきつを購入し、最後に海だけ見て帰ることにした。
 
すると期待に反して、竹島に出会った。

蒲郡港に車を停めて、遠くに見える島を目指して歩いていったら、そこが竹島だった。
観光パンフレットなどで目にすることはあったが、来たのは初めて。

本土側から、竹島にかけて徒歩で渡ることができるように橋がかけられている。
この橋の周りに、水鳥や、トンビ、ハト、カラスなどがたくさんいる。
橋から鳥を眺めながら歩いていくと、すぐに島にたどり着くことができる。

この島全体が神社のようだ。
島の頂上に八百富神社という神社の本殿があり、気軽に登ることができる。

地方の神社にしては、多くの人であふれている。
入場料を取っても人は来ると思うのだが、何と無料開放。
風景と言い、島を一周する適度な運動と言い最高の観光スポットだった。

竹島を出て戻ろうとするところに、竹島水族館があった。
ほとんどの人は、この竹島水族館と、竹島をセットで観光に来ているようだ。

残念ながら私はそんな意識がなかったから、ポケットに財布もなく、入場料1200円は払えそうにない。
しかたなくそのまま通り過ぎようとした。

すると土産物店だけは、入場券が無くても見ることができるらしいことに気づいた。

入ってみて驚いた。
土産物店が元気なのだ。
商品がアイディアにあふれている。

最初に目に入ったのが、おかしな虫の形をした箱。
グソクムシの粉が入ったという「超グソクムシ煎餅」というらしい。
箱のカタチは、グソクムシをイメージしてのオリジナルのものだ。

その上に、細長いウツボの形の箱が置かれている。
数本の中に1本だけピリ辛の商品が入っているという「超ウツボサブレ」。

カピバラの糞を形どったチョコレート。
「カピバラの落とし物」。

水族館は、3年前の正月にリニューアルしてオープンしたらしいが、オリジナル商品が面白い。

普通のぬいぐるみや、模型などに飽き足らない人がきっと購入する。
こういうアイティアにあふれたものが、人を元気にするし、地域を元気にするのだろうと思った。

アイディア商品をもっと増やして、そのことで竹島水族館をもっと有名にしていってほしいと思った。

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