5年の年月を経て旧友と仲直りできた話(後編)
5年ぶりに仲直りした旧友の話(後編)です。
もし前半を読んでない人は読むことをお勧めします。
そして大学へと進学し、勉学とバイトの忙しさで
新しい人間関係も構築したりして
昔のことを振り返ることは少なくなった。
大学2年になってようやく意識し始めたのが
成人式もとい”二十歳の集い”
中学校の同窓会のために集められたLINEグループが作られた。
ここでようやく昔のことを振り返った。
そして黒のことを思い出した。
黒がそのグループに入っているではないか。
同窓会には参加すると書いてあったため、
もしかしたら会うのかもしれない。
どんな顔をすればいいのか。
会ったら あ、ども。みたいな感じでまた仲の悪い状態が続くのか。
と思ってしまうほどに不安に感じていた。
とはいえ、いかないという選択肢は自分にはなかった。
他にも久しぶりに会いたい人もいたし、全力で楽しもうと息巻いていた。
行かないで後悔するより行った後悔する方が自分に合ってると思ったから。
黒のことを思い出しながら久しぶりに3DSを開いてみたくなり
成人式の2週間前くらいに開いてみた。
まだフレンドリストだけはネット通信できるのであるが、
ネットに繋いでみると、黒がつい1日前にオンラインだったことに気づいた。
連絡手段は見つかったものの、どう話しかければ良いのか
わからないため、とりあえずクリスマスが近かったため
一言コメント欄を「メリークリスマス!」としておいた。
これを機に話しかけてくれないだろうかと思ったため。
25日に開いたら、また1日前のオンラインで
同じく「メリークリスマス!」と記載されていた。
反応してくれているのか、単にクリスマスが近かったからなのか
どちらにしろ嬉しかった。話すまでとは行かなくてもなんとなく嬉しい。
その時に二十歳の集いで会えたなら、
絶対に謝ろうと決心した。
そこから日が経ってとうとう二十歳の集い当日になった。
主は振袖を着るべく準備するため、2:30に起床した。
着せてる時も、成人式(二十歳の集い)で久しぶりに会える人を
心待ちにしているのと、黒さんに対する不安があったりして
なんだかすごく緊張していた。
それでも成人式全力で楽しもうという気持ちは変わらなかった。
式場につき、同性の幼馴染と写真を撮り終わった時に
その瞬間は訪れた。
目の前に黒が現れたのだ。
そして黒が開口一番に言った言葉が
「あのときは、本当にごめん…!!」
他の参列者で溢れかえる中
頭を下げた姿がそこにあった。
その姿を見て、居ても立ってもいられず
「私もずっと謝りたかったんだ…!!」
と心の奥底から言いたかった言葉を言い出せた。
『本当にあの時はごめんね…!』
お互いに中学の頃のことをずっと気にしていた。
ずっと心残りだったことだった。
それが長い5年間の時を経て、
長年の心の重荷を下ろせた気分だ。
5年ぶりにまともに話す黒との会話は、
最初は話すタイミングがずれちゃったけど、
後の同窓会で話すことができて、改めて謝罪をして
その後に昔と変わってない喋り方だなぁ
となんだか懐かしい気持ちになったり、
2次会にて、中学の頃についての反省会も開催した笑
黒も高校に上がってから様々な人と出会って
沢山いろんな話を聞いて、
自分の行動がおかしかったんだということを
気づいたらしい。
だけど、それも成長のうちで悪いことだとは思わないけど
それでも傷つけてしまったのは事実だから
本当に申し訳なく思っていると言っていた。
実際私も、中学の頃は
感情を抑えず言いたいことを散々言って傷つけてしまった過去もあるから
お互いの中学の頃は同時におかしな部分があって
当時は気づくことができなかったけど
成長するにつれて自分の誤ちに気づけた
これがお互いにタイミングが遅かったのだと私は感じている。
思春期真っ只中ということもあったもしれない。
けれどこうして、どうして仲が悪くなってしまったんだろうと
考えることで自分の間違いに気付けたりそれを謝ることができる
というのが、これからも仲良くしていきたい友達に対する
誠意ではないかと考えている。
黒がもしこの記事を読んでいたら
とても恥ずかしいけど、まあそれだけ嬉しかったんだよ!
またVCでもしようぜ!そのうち誘うわ!ユー セイ グッバーイ!
あかおにより
ここまで読んでいただきありがとうございました!
5年の年月を経て旧友と仲直りできた話 完結 (実話)