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牧歌的な世界の光と影 灰羽連盟 ネタバレを含む考察
今回は、ネタバレも含んだ作品全体の考察を行なっていきたいと思います。
まず、6話の離別についてです。5話までの明るい雰囲気から一転して、おどろおどろしい色づかいと、暗澹とした曲が冒頭から流れていました。この時点で、今回から灰羽連盟の物語が瓦解するかのように変わってしまうのではないかと、はたと気が付きました。
その予想通りに、クウがグリの街の住民とオールドホームの灰羽達に別れを告げるかのように、感謝の意を述べているではありませんか。
ラッカに対し唐突に、ラッカのお陰でこれまで足りなかったコップの水が満たされ、溢れたんだと言うと、クウはいなくなってしまいました。
夕食の時間になっても帰って来ないクウの身を案じ、ラッカは皆に事の顛末を述べました。灰羽総出で探しますが、すでにクウは旅立っていたのでした。突然の離別に、慟哭しうなだれるラッカですが、他の灰羽には察している者もいました。特に、ネムとレキはあの世界での生活が長いため、予見していたのだと思われます。心が成長した気持ちで充盈したクウと、それとは対比するかのように心に空洞ができたラッカ。
ラッカの曇り空は3話ほどに亘って続きました。
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