医師免許を資産ととらえたら

世の中には様々な資産が存在する。
現金、不動産、株式――こうした従来の資産は誰もが考えるところだが、今回はもう少し視点を広げ、「資格」、その中でも医師免許を一つの資産として考えてみたい。

医師免許の資産としての特徴

医師免許が他の資産と比べて持つ、際立った特徴をいくつか挙げてみよう。
1. 景気に強い
　不況に陥れば、株価は下がり、不動産も価値が下落する可能性がある。だが医師免許は違う。どれだけ経済が混乱しようと、医療の需要は必ず存在する。人間が健康問題を抱える限り、その「供給者」としての医師は常に必要とされ続ける。
2. 失業リスクが極めて低い
　日本国内において医師免許があれば「失業する」という状況はほぼあり得ない。医療従事者としての雇用は需要が高く、働き口に困ることはない。言い換えれば、**「公務員的安定」**が医師免許には備わっている。
3. 国家が支える資産
　医師免許は、日本という国家が「健康の権利」を憲法に明記しているからこそ価値が生まれる。医療が社会インフラとして保障されている限り、医師の仕事がなくなることはない。そして、必要な財源が不足すれば、国家は税金という形で民から回収してでも医療を維持しようとするだろう。これは、他の多くの職業にはない圧倒的な「国家のバックアップ」と言える。
4. 普遍的な価値を持つ
　医師免許の強みは「時間や場所に縛られない普遍的な価値」にある。経済状況や時代の変化にかかわらず、人間の体は病気や怪我をする。そしてその時、医師の技術や知識は常に必要とされる。日本だけでなく、世界に目を向けても、医師免許の価値は揺るぎない。
5. 資産価値を維持しやすい
　株や不動産は市場によって価格が上下するが、医師免許は取得すればその価値が変動することはない。維持のために多少の努力（知識や技術の研鑽、更新制度など）は必要だが、そのコストは他の資産の維持費用に比べれば非常に低い。

医師免許は「人間資本」の最上級

世の中には「労働力」を資産とみなす考え方がある。いわゆる「人間資本」だ。中でも医師免許は、単なる労働力ではなく、高度な専門スキルと社会的信頼がセットになった、極めて価値の高い人間資本である。
現金や株、不動産が消えても、医師免許さえあればどこでも働き続けられる――この絶対的な安定感は、他の資産にはない大きな強みだ。

結論：医師免許は「究極の安定資産」

資格の中でも医師免許は、
• 景気に左右されない
• 失業リスクが低い
• 国家が保障するインフラ
• 普遍的かつ変動しない価値
• 維持コストが低い

という特徴を備えた「究極の安定資産」である。
投資の世界では、「リスクを取ってリターンを得る」というのが基本だが、医師免許はリスクを最小限に抑えながら、確実に安定したリターンを生み出せる「最強の資産」だと言えるだろう。

世の中がどれだけ変わろうとも、医師免許を持つ者はその価値を最大限に活かすことができるのだ。