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エルム通り

アメリカ大統領選挙のからみか、
テレビでケネディ大統領狙撃のドキュメントをやっていた。

撃たれた場所は、エルム通り。

そこで、否応無しに昔の映画が思い浮かぶ。
エルム街の悪夢。

そうだったのか、と腑に落ちた。
あの映画で強く印象に残っているのは、
フレディが導く惨劇の数々より、

主人公たちの親世代の日常の暗さだ。
最初から、何かに絶望しているような生気のない表情。

あれは、
アメリカが変わると信じた人々が受けた、理不尽な結末の残り香だったのだ。

実際に、監督や脚本家がどんなつもりだったのかは知らない。

小説や絵画、組香もそうだが、
読んだ人、見た人、体験した人、
それぞれが自由に解釈を膨らませる事ができるのが、芸術作品のいいところだ。

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