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浪曲を聴いた

地域の催しで浪曲の壷坂霊験記を聴いた。

会場に入る。
観客の平均年齢は80歳とみた。

ここでは、私なんぞ
駆け出しの年寄りだ。

浪曲は
曲師という三味線を弾く人と一体で演じる芸だが、

本日の曲師は美舟さんという
前々から興味がある人だったので
嬉しかった。

黒髪のおかっぱさんで
真紅の唇と黒いお着物が
怖いくらいに決まっている。
曲師なので、ごく控えめにしてるのが
またいい。

曲師と浪曲師は、
シャンソニエにおけるピアニストと歌手の関係にも似ているが、
浪曲の節は演者によって違うらしい。
すごい世界だな。

シャンソニエのピアニストと歌手の間には
楽譜という太い絆があるが、
浪曲では、そこんとこ、どうなっているのだろう。

さて、
「妻は夫を労りつ〜、夫は妻を慕いつつ〜」と、いう、
ある一定の年齢以上の日本人なら聴いたことのあるフレーズが
この演目のものなのだと初めて知った。

だが一番嬉しかったのは、
最後のオマケでカラオケで歌われた
岸壁の母だった。

二葉百合子氏のこの歌は、
何度聞いても泣く。
ライブでなくYouTubeの音源で毎回泣くのだから、
ライブなら
もう本人でなくても泣ける。

いい催しだった。
感謝。

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