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再びフィギュア
フィギュアスケートを見続けて半世紀。
日本の氷の歴史に刻まれる
不世出のスケーターが次々と引退して
しばらく試合を見なくなっていた。
その昔、
高橋大輔の滑りを初めて見た時
踊りの上手いスケーターが
ついに現れたと思った。
踊りが上手いということは、
音楽を体で表現するのが上手いということだ。
昔は日本の男子選手の苦手とする分野だったと思う。
現在でもあれほど踊れる選手はいないと思うほど、抜群だった。
そして、羽生結弦だ。
芸術と娯楽の両方を表現できる、
そして、音楽が流れた瞬間から
自分の世界に見る者を引き込むその力。
音楽との一体感。
表現者として、また、限界に挑戦し続けるアスリートとして、
誰も行ったことのない領域に登った人だと思う。
また、宇野昌磨。
羽生結弦の弟的なポジションの時は感じなかったが、
精神性の高いステーティングをいつの間にかするようになっていた
これもまた唯一無二の選手。
彼が滑る時の、あの神秘的でさえある空気感は
上体の静けさが醸し出していると思う。
腰から上が揺れない。
それが孤高を感じさせる。
彼らが試合に出なくなって、
大会の放送があっても真剣に見なくなっていたが、
今週の全日本を久々にしっかり見て、
やはり見続ける事にした。
あとに続く、また違うキャラクターの選手たちが輝きを増している。
今日は女子のフリーで坂本花織が優勝したが、
女子についてはまた後日。