BenFiddich詣で

月に一度の BenFiddich詣で。
今夜は一人で。

このお店を堪能するなら、
やはり一人がいいと思う。
もしくは、
まったく気を使わなくていい相手と
二人で。
カウンターに座れるし、
カクテルを集中して味わえる。
また、客同士のそこはかとない交流も
付かず離れずが自在だ。

今回は、まずシンガニと炭酸。
植物の凝縮した核のような味わいがあったのだけど、
あれがシンガニなのか、他のフレーバーなのか未確認。
うまかった。

次に、ベリーとコーヒーのカクテル。

結構、力仕事の
アンティークミルでコーヒー豆を挽くところからエンターテインメント。
美味しい。
コーヒー好きのK師範に飲ませたい。

そして、シトロネラのモヒート仕立て。

濃い。美味い。
シトロネラというと、アロマ的には
虫を寄せ付けない効能がある。
私は好きだが、エッセンシャルオイルで嗅ぐと、クラッとくるほど強烈な柑橘臭がある。
だから、このカクテルのパンチは当然だ。
シトロネラの乾物も見せてもらう。

そして、今夜嬉しかったのは、
あるテレビ番組の制作側の人がお客さんで来ていた事だ。
私はその番組を見て、 BenFiddichに訪れるようになったのだ。

その事に気づいたので、
迷ったが
手洗いに立ったついでに
番組で香木の事を取り上げてくれた事に感謝の気持ちをお伝えした。
というか、あの番組がなければ、
BenFiddichと出会えなかった。

その人は「そんな事もあるんですね」と
好意的に返してくれた。
年寄りの突然の感謝を受け取ってくれて
ありがとう。

いつもながら満員御礼のお店を出て、
なんとなく、非常階段をトントンくだり
地上に降り立つ。

毎回、何かがある店なんだな。