#18 女装サロンへ行ってきた（2度目）
時間を作って二度目の女装サロン訪問。
女の子になるのが嬉しい訳ではなくて、綺麗にして貰えるのが嬉しい。
前回はナチュラルな感じのメイクをお願いしたが、今回はちょっとモード系な強めのメイクをお願いした。
興味深いのはサロン側のスタンスは
「好きな服を着てください、メイクはそれに合わせて仕上げます」
私は逆に
「こんなメイクをしてください、衣装はそれに合わせます」
女装する方々はメイクと衣装、どちらにより興味があるのでしょう？
メイクは前回と同じくオーナーさんにお願いする。
前回はドキドキしっぱなしだったので長く感じたメイク時間、今回はリラックスして楽しくおしゃべりしていたらあっという間に完了。
あらら？もっとおしゃべりしたかった！
今回ウィッグがなかなか決まらず数種類出していただいた。
イメージは黒髪ロングの姫カットだったのだが、ショックな事に私が被るとどう見ても老魔女！
仕方なくロングは止めて、同じ魔法使いならショートボブで「いっそサリーちゃんにします！」と言ったらさすがに世代的に伝わらず、しばしプリキュアの話に(でも私も世代ではないので後でサリーちゃんの髪型を確認したら全然ボブと違った…)。
今回はこんな感じにカッコよくしてもらった！
アイメイクがかなりお気に入り！
ちょうどハロウィン仕様の背景があったので、衣装もそれに合わせてダークな感じに。
二度女装してみて感じた事。
レディースの服に袖を通すのって罪悪感があったけど着てみたらそんなもの無くなった。
むしろ思う。
あれ？これ普段でも着れんじゃないの？
別に女装男への風当たりが強い昨今の風潮に石を投げたい訳ではない。
単純に普段着ているメンズの服と組み合わせても、ちゃんと分別ある服装として成立するんじゃないの？と感じたのだ。
私オシャレじゃないし、ファッションに興味無いからファッション雑誌なんかも見なかったし、特に着たい服なんて無かったし、正直何着ていいか判らなかった。
モデルさん達がいくらカッコ良く着てても、”これ私が着たら似合わないよねー”と思ってしまい興味を持てなかった。
だって私、華奢なのだ。
今は身長171で体重は53k、高校生の頃からほとんど変わらない。
20代前半の頃なんて更に痩せてて48kしかなかった。
横から見るとペラペラ薄っぺらくて、まるで私の人間性そのものだ。
肩幅は狭いし普通のメンズ服だと貧弱さが目立ってあんまり似合わないと思っている。
でもレディースを組み合わせたら華奢なのをプラスに見せれるんじゃない？
と思ってファッション系の通販サイトなんか見てみると、あれ？なんか楽しい！
最近はユニセックスなのも増えてきたのでレディースと合わせて、これ着れるんじゃない？これも着てみたい！と初めて思った。
アウター一枚だけをレディースにするとか、そんなレベルだけど実際着てみると楽しい！
性自認とかそんな話じゃなくって、メンズだと似合ってないんだろうな・・て抵抗がいっつもあったけど、レディースだと男が華奢でも許されるというか・・
メンズ服って、男は逆三角形だろ？という押し付けがいまだに残ってるみたいで気持ち悪いのだ。
そんなメンズと違ってレディースだと色んなシルエットがあっていい感じ。
着たいものを着るってホントに楽しいんだね、発見！
でもちゃんと着こなしてイタいオジさんにならないように姿勢とか歩き方とか、気を付けないといけないね。
問題はサイズの確認だ。
ネットだとサイズが分かり難いし、リアル店舗だと男の試着を嫌がる女性は今も多い様で、お店にOKを貰っていても他のお客さんにギョッとされた事がある。
ちゃんと配慮しないと自分の首を絞める。
このあたり、ジェンダーレスな社会を望む方々に共感する。
気持ちが後ろ向きな時に、興味を持った事をやってみようと思って女装サロンを覗いてみたのだが、自分の服装について興味を持つ様になるとは思わなかった。
何を着るかって結局自分がどうなりたいのか、どう生きたいのかを可視化する事だと思うので、疲れ果てたワーカホリックも少しは前向きになれているって事だといいな。