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流産手術 〜入院生活③〜分娩

※人工流産についての記述があります。
人工流産についてネガティブな気持ちを抱く方、不安や不快な感情をもつ方は閲覧をお控えください。



入院2日目の処置スケジュール

陣痛促進剤を3時間おきに入れていきます。
陣痛がこないと一日MAX5錠まで入れるとのことです。



前日に入れていたラミナリアを抜き、陣痛促進剤を1つ入れます。入れた後は、陣痛促進剤が中にまで入るようにするため、内診台で仰向けの状態で下半身を高くし30分間程安静にしておきます。

この後どんな分娩になるのか全く想像がつかなかったですが、昨夜『はるちゃん』と沢山お話ししたので、『はるちゃん』もきっと安産で会えると思ってました。

少しずつ生理のときのような子宮が収縮する痛みを感じてきていました。



旦那が到着し分娩へ
先ほどと同じ要領で陣痛促進剤を入れます。
子宮が収縮する痛みがだんだん強く感じてき、トイレに行って戻ろうとしたときに『パシャ』と破水しました。
そのまま内診台に上がり、だんだんおしりの奥の方が痛くなり分娩にいたりました。
分娩は痛かったですが、正期産の上の子らと比べると最高潮の痛みは20%程でした。

旦那はずっと手を握ってたり、私の背中をさすたったりしてくれていましまた。
そして、今まで冷静で、泣く私に寄り添ってくれていた旦那でしたが、分娩時には初めて私より何倍も大きな声で嗚咽をあげながら泣き崩れていく姿をみました。

助産師さんは『赤ちゃん笑顔だね』と言って、はるちゃんを私の胸の中入れてカンガルーケアをさせてくれました。

 旦那に似てる鼻、自分に似てる唇の形、
 上の子らに似ている頭の形…

胸の中の『はるちゃん』は温かくて
『なんて可愛いのだろう』と思いました。

そして、その瞬間『はるちゃんを抱っこしたかった』『抱きしめたかった』という思いと、無事に産まれてきてくれて『ありがとう』という感謝で涙が止まりませでした。
助産師がいうようにはるちゃんの口角は上がっており、私たちの泣き顔とは反対に満足したお顔にもみえました。

事務的手続き

分娩し休憩した後は、事務的手続きが始まります。
地元の火葬場に連絡。
予約の連絡をすると、亡くなる方が多く『火葬場の予約がいっぱいで予約できない』と言われました。葬儀屋が業務権限として仮予約で予約できる日にすぐに抑えているため、いつ予約できるかもわからないと。
葬儀屋に連絡すると、火葬場が立て込んでおり、今からの予約になるから1番早くて1週間先であると、

このまま『はるちゃん』を予約できるようになるまで置いておくの?という疑問が頭の中をよぎりました。

私は車で2時間かかる場所や様々な市町村に連絡しました。

1000g以下の胎児は火葬できないです。
火力が強いため、骨が残らないことを承知するなら予約できる等

6件目で、なんとか骨も残る火葬場が予約取れ、5日後の予約…。
それでも、予約が取れたことに安堵しました。

旦那が帰宅後
はるちゃんを安産で産めたこと
火葬場の予約が無事取れたこと
で母としてやり切った思いでした。

また、予約できないと言われた地元の火葬場から予約のキャンセルが出たため、3日後に火葬できると連絡が入りました。

これは『はるちゃん』がいいように運んでくれたのかなぁと思い、改めて『はるちゃんにありがとう』と感謝しました。

つづく





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