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小学六年生の積ん読
中学受験が終わりホッとした週末、息子と近くの本屋に行きました。敢闘賞として渡した10,000円を使いたい様子です。マンガだけ買って終わりになりそうな気がしたので、マンガだけ買うのはダメと言うと、案の定がっかりした様子。
マンガは自分のお金で買うように、ただ活字の本も選びなさいというと、しばらくして三冊を選んできました。児童書ではなく、ビジネス書のコーナーに行った模様。
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帰宅すると案の定マンガに没頭しだし、読み始める気配を感じません。仕方ないので、親がこっそり読んでみることにしました。
人生は気分が10割(キム・ダスル著、岡崎暢子訳、ダイヤモンド社)
最近ビジネス書で韓国の本の翻訳をちょいちょい見る気がします。息子はなぜこれを選んだのか・・・理詰め、根性の中学受験を終え、気ままに生活がしたいのか。はたまた腰巻きの「「クソ失礼なやつら」を人生から叩き出す」に惹かれたか。106のテーマについて、見開きでシンプルに著者が勧める考え方・行動が記されています。
小学六年生の子供に「元恋人のSNSパトロールはやめる」と言われてもピンとこないと思いますが。
私がいいなと思ったのは以下。
- 安全圏から石を投げてくる人にはかまうな
- 自分との約束だけは必ず守る
- 「人生は結局うまくいく」と何度も声に出す
猫でもわかる生成AI 落合陽一に100のプロンプトを入力してみた(落合陽一著、扶桑社)
私がちょいちょいChatGPTで遊んだり、息子の質問を横流しするので、生成AIには興味を持っているのかも知れません。本当はPCなりタブレットなりを持たせたいところですが、そっちのけでゲームにのめり込むのが目に見えています。環境を制限しても勉強しないんだし、振り切ってしまってもいいのかもと思う今日この頃です。
本書は著者の落合陽一さんと、飼い猫のトラ彦の対話形式で生成AIの仕組みやプロンプトを学べるようになっています。最後の1/4くらいはトラ彦の質問に答えて著者が自分自身の生活を語っています。6時に起きて25時に寝るそうで・・・、それだけ情熱を傾けられる仕事なのでしょうし、人間としてのエネルギー量が段違いなのだろうと思います。
こうやって頭のなかを言語化する。(荒木俊哉著、PHP)
息子の前で特にゲンゴカゲンゴカと言うことはないのですが、在宅勤務で打ち合わせしている声を聞いていたのでしょうか。あるいは、難しい年頃に突入しようとする息子が、自分の表現力に意識・無意識に課題を感じているのかも知れません。
「1日3分&3ステップの一瞬で思考がまとまる超シンプル習慣。」
・・・確かに手に取る気持ちはわかります。
「超シンプル習慣」は3章、4章にまとめられていて、「できごと+感じたこと」を「手書きで」メモしていくことを薦めています。
そっか、やはり手書きか・・・。
紙+ノートは私も好きで、自由に発想できる一方で、後に残しにくいのが悩みで、最近はNotionにタイプすることがもっぱらです。本書曰く、手書きは「非日常な時間が持てる」「本音が言語化されやすい」。それは確かにそうです。タイプするのと手書きとでは、頭から媒体への「ダイレクトさ」が違うのは否めないです。せっかくiPad Air+Apple Pencilを持っているので、もっと柔軟に使い分けようと改めて感じました。
今回息子が選んできた3冊とも、そこまで難しい文章ではありません。中学受験の論説文の方が3倍は難解でしょう。なので、本人が読む力はあるはず。自分自身が積ん読しまくっているので、偉そうなことは言えないですが、せっかく縁あって選んだ本に少しでも向き合ってもらいたいものです。
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