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人生を少しラクにする考え方「課題の分離」
今日は、私自身がこの考え方を知って人生が少しラクになった!!と言う
心理学の話をしたいと思います^^
皆さんは「課題の分離」という言葉を聞いたことはありますか?
これはアドラー心理学の考え方のひとつで、「自分の課題」と「他人の課題」をしっかり分けることで、人生がラクになるというものです。
占いの鑑定でも、「夫が変わってくれない」「子どもが言うことを聞かない」「恋人が冷たい」といったお悩みをたくさん聞きます。
特に、心優しく、自分を犠牲にしてまで相手のために尽くしてしまう人に多いように思います。
しかし、ここで考えてほしい大事なことは
「他人の課題に介入しすぎていないか?」 ということ。
あなたがどれだけ頑張っても、相手が変わるとは限りません。むしろ、「自分の努力次第で相手を変えられる」 と思い込んでしまうと、苦しくなるばかりです。
この考え方を身につけることで、あなたは 「本当に自分が大切にするべきもの」 に気づくことができます。そして、相手に振り回されずに 「自分らしく生きる」 ことができるようになります。
課題の分離で、人生を少しラクにするコツを掴んでもらえると嬉しいです^^
1. アドラー心理学の「課題の分離」とは?
アドラー心理学では、「課題の分離」とは 「自分がコントロールできること」と「できないこと」をハッキリ分ける」 という考え方です。
例えば、占いの相談でこんな話をよく聞きます。
「夫がもっと優しくなってくれたらいいのに」
「子どもが勉強してくれない」
「友達が私をもっと大事にしてくれたら……」
でも、ここで考えてほしいのは 「それは本当にあなたが変えられること?」 ということ。
夫の性格を変えるのは夫の課題。
子どもが勉強するかどうかは子どもの課題。
友達がどう接するかは友達の課題。
他人の課題に踏み込みすぎると、苦しくなります。
逆に、「自分ができること」に集中すれば、驚くほど気持ちがラクになりますよ。
2. 親と子の課題——子育てで見える「分離できない問題」
占いでも「子どもが全然勉強しないんです」という相談をよく受けます。
でも、子どもの成績は「親の課題」ではなく「子どもの課題」です。
たとえば、こんなケースを考えてみましょう。
「お母さん、テストの点が悪かったらどうしよう……」
このとき、親が 「どうしようとか言っている間に、頑張らないと、ダメでしょ!悪い点取ったらおやつ抜きね!💢」と言われた子供はどうでしょうか?確かに一時的には頑張るかもしれませんね。ただ子どもは「おやつのために、お母さんに怒られないために勉強しないといけない」とプレッシャーを感じるでしょう。そして、親が怒り続けたからと言って勉強する、テストでいい点が取れるとは限りません。むしろ嫌いになって、逃げ出してしまうかもしれません。
本来 「勉強するかどうか」は子どもの課題 です。
親ができることは 「勉強しやすい環境をつくること」 まで。
結果をコントロールすることはできません。
「そうか、不安なんだね。でも、勉強するかどうかはあなたの自由。お母さんは応援してるよ。何か手伝えることがあれば教えてね。」
こうすることで、子どもが「勉強は自分の課題なんだ」と意識しやすくなります。
とはいえ、私自身も小学生の子育て中の身ですが、すんなりいかないことも多々あります(笑)。イライラすることもありますが、「勉強しなさい!」とは言わず、「あなたはどうしたい?」 と対話することを大切にしています。
もし「やりたくない」と言うなら、それも本人の考え。それでいいよ、と伝えています。
テストの点がどうなるかは子どもの課題。だからこそ、本人が向き合えるように見守る姿勢を心がけることが大切だと考えています。
3. 恋愛における課題の分離——「彼を変えたい」の落とし穴
恋愛の悩みも、ほとんどが「課題の分離」ができていないことから生まれます。
例えば、「彼氏がLINEをなかなか返してくれない」という相談。
多くの人が「もっとLINEしてほしい!」と伝えますが、
これは 「彼の課題」 ですよね。
無理に変えようとすると、関係がギクシャクしてしまいます。
では、どうすればいいのでしょう?
答えは簡単。 「自分の課題」に集中すること。
彼がLINEをくれないのは、彼の自由
私はそれをどう受け取るかを決める自由がある
「私はLINEがマメな人が好き。でも彼はそうじゃない。私はこのまま付き合い続ける?」
こう考えれば、「彼を変える」よりも「自分がどうするか」を決められますよね。
4. 「課題の分離」を実践するための思考法
課題の分離を実践するためには、 「これは誰の課題?」 を常に考えるクセをつけましょう。
具体的なチェックリスト
✅ 相手の問題に口を出しすぎていないか?
✅ 自分がコントロールできることに集中できているか?
✅ 相手を変えようとしてイライラしていないか?
このチェックリストを使うだけで、「これは私が悩むべきことじゃないな」と冷静に判断できるようになります。
5. 課題の分離を実践すると、人生はどう変わるのか?
課題の分離を実践すると、人生はこんなふうに変わります。
✅ 人間関係がラクになる
✅ 他人に振り回されなくなる
✅ 自分を大事にできるようになる
占いの相談でも、「相手のことばかり考えて疲れてしまった……」という人が多いです。でも、「私は私」「相手は相手」と分けて考えられるようになると、グッとラクになりますよ。
6. 最後に
ここまで読んで、「課題の分離って、なんだか冷たい考え方だな……」と感じた方もいるかもしれません。
「相手のことを思えばこそ、助けたい、変わってほしいと思うのに、それを手放してしまっていいの?」
そう思うのは、とても自然なことです。
でも、課題の分離は「放任主義」や「他人を突き放すこと」ではありません。むしろ、本当の意味で相手を尊重し、自分も大切にする考え方 なのです。
ここで出てくるのが、アドラー心理学のもうひとつの大切な考え方、「共同体感覚」 です。
共同体感覚とは、簡単に言えば 「自分と相手は対等な存在であり、つながりを持ちながら共に生きていく」 という考え方です。
「あなたの課題はあなたのもの、私は私の課題に向き合う」
これは決して冷たさではなく、「お互いに自分らしく生きるための大切なルール」 なのです。
相手をコントロールしようとせず、それぞれの人生を尊重しながらつながる——それこそが、本当の意味での「温かいつながり」なのかもしれませんね。
明日は、この 「共同体感覚」 について、もう少し深くお話ししていきます!
参考図書: