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潜在意識を味方につける
前回は、「ダメだとわかっていてもやってしまう心理」の正体について解説しました。その背後には、潜在意識と正常性バイアスが大きく関わっていましたね。これらが働くことで、短期的な安心を優先するあまり、長期的には不利益を招く行動を選んでしまうことがあります。
潜在意識は非常に強力で、日常の行動や選択の90%以上に影響を与えていると言われています。しかし、この潜在意識を理解し、正しい方向に導くことができれば、行動を改善し、望む結果を引き寄せることができます。
今回は、その具体的な方法をステップごとにお伝えしていきます!
潜在意識をコントロールする3つの基本ステップ
1. 自分の「無意識のパターン」に気づく
潜在意識をコントロールする第一歩は、自分が無意識に繰り返している「行動のパターン」に気づくことです。ついスマホを目的なく見てしまう、など何気ない行動もそのひとつですね。潜在意識は、自分でも気づかないうちに決断や行動に影響を与えています。
実践方法: 「気づき」の練習
行動ログを取る
1週間、毎日寝る前に「今日した選択」を簡単に振り返ってみましょう。
特に、「なぜその選択をしたのか?」を自分に問いかけてみます。
感情にフォーカスする
自分が何かを選択したとき、その瞬間の感情に注目します。「不安」「安心」「焦り」など、感情が行動のトリガーになることが多いです。
2. 潜在意識に「ポジティブなイメージ」を送り込む
潜在意識は、イメージによって強く影響を受けます。否定的な感情や不安が潜在意識に刻まれると、それが行動を支配します。一方、ポジティブなイメージを送り込むことで、潜在意識をポジティブに書き換えることができます。
実践方法: イメージトレーニング
理想の自分をイメージする
あなたが目指すゴールを思い浮かべてみましょう。そのゴールを達成したとき、どんな気分になりますか?どんな景色が見えていますか?
例: プレゼンを成功させたい場合、聴衆が拍手を送ってくれる光景や、自信満々で話す自分を具体的に想像します。
成功後の感情にフォーカスする
潜在意識は感情に敏感です。ゴールを達成した後の「嬉しい」「誇らしい」という感情をできるだけ鮮明に感じてみてください。
毎日繰り返す
朝起きたときや寝る前に、数分間このイメージを繰り返します。潜在意識は繰り返しに反応し、徐々にそのイメージを現実に引き寄せる力を発揮します。
3. 小さな成功体験を積み重ねる
潜在意識は、経験によって形成されます。新しい行動を定着させるには、「小さな成功体験」を積み重ねることが重要です。
実践方法: 行動を細分化する
目標を小さく設定する
いきなり大きな目標を掲げるのではなく、達成可能な小さな目標を作ります。
例: 「1日10分だけ勉強する」「メールを1本だけ返信する」など。
成功を記録する
成功したら、それを必ず記録します。「できたこと」に注目し、「私はできる」という感覚を積み重ねていきましょう。
自分を褒める
小さな成功を実感したら、自分をしっかりと褒めてください。「よくやった!」と声に出すこともおすすめです。
まとめ
潜在意識は強力ですが、それを理解しコントロールすることで、自分の行動や選択をより良い方向に導けるようになります。
まずは「気づく」ことから始める。
次に、ポジティブなイメージを繰り返し送り込む。
そして、小さな成功体験を積み重ねて、潜在意識を書き換えていく。
これらを日々意識的に実践することで、ダメだとわかっていてもやってしまった!というような無意識の行動が、次第に望ましいものへと変わり、自然と良い結果を引き寄せられるようになります。
そして、潜在意識を味方にしていくと自分を責めることも少なくなるように思います。私もまだまだ訓練中ですが、毎日を気持ちよく自分らしく生きたいなあと思われる方、ぜひ試してみて下さいね^^