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小学校留学のススメ!!

暫くというか、かなりの間更新がストップしていました。

2019年4月からの移住で私的には次男が高校卒業までの10年ほどオーストラリアに住むつもりでしたが、昨年末に長男の現地小学校卒業でビザが切れるタイミングでの帰国となりました。
約2年間の親子留学でした。

帰国に至ったのはもちろんコロナの影響もありましたが、最終的な判断は子供達に委ねました。
また現地に行ってから気付かされた留学生の現実にも直面して決断に至ったこともあります。
帰国してから日本で新しく出来た知人にオーストラリアに親子留学してたと言うと、こんなコロナ禍なのに意外⁈にもその情報をシェアしてほしいという要望がちらほらありましたので、私なりの拙い経験と考えをシェアしたいと思います。

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↑通っていたState Schoolの中庭。手前の四角いコートはテニスボールのような小さいボールで遊ぶハンドボールのコート。高学年の子達がよく遊んでいます。

現地の留学生事情

私たち夫婦が子供たちを留学させたいと思った理由の一つに当時周りの子供達が中学受験に向けて小学3年の終わりから塾に通い出し、公園には同学年の子供達が少なくなり曜日によっては遊ぶ友達がいないという状況がありました。
小学生の間は遊びからたくさん学んで欲しいと思う私たち夫婦の考えと、個人的に仲が良かったオージーの英会話の先生が、日本の小さな子供達が夜遅くまで塾で勉強しているのが遊んでばかりいたご自身には考えられないという話と合い、そんな彼がいたオーストラリアのブリスベンで一度過ごしてみたいという思いからブリスベンをチョイスして行ったのですが、、

同じように日本から親子留学で来ている留学生はというと、、
めちゃめちゃ勉強していて、親はどこのハイスクールが良いか、家庭教師や塾の話、成績Aが何個あったか・・・など日本とあまり変わらない環境でした。(現地の子は違います)

もちろん勉強は大事です。

勉強しなくてもいいなんて、これっぽっちも思っていません。

ただ、学習の目的が良い学校へ進学…にはなれませんでした。

中には私たちと似た考えを持つ人もいましたが、日本人だけでなく東アジア圏の留学生の親は、とても教育熱心で最終的には子供が世界大学ランキング上位にあるUQ(クイーンズランド大学)などのGroup of Eightというオーストラリア名門大学に入ることが目標で、その後はオーストラリアで職を持ち永住権を取得して親の自分達を呼び寄せてくれたら理想よね、と、留学生ママ達の中では概ねこの様な成功の道筋がありました。


中学高校からの留学は日本の学校へ簡単には戻れない覚悟、日本に帰る予定なら倍以上の勉強が必要


日本では中学校や高校からの留学が主流ですが、この年齢での高校卒業を目指した留学はそれなりの覚悟が必要だと知りました。

日本では高校は義務教育ではないので必ず受験をしないといけません。

しかしオーストラリアは12年生(日本の高校3年生)まで義務教育なので受験なしで通うことができます。なので基本的に州立では高校からでも留学生は試験なしで入学編入出来ます。(英語の能力が足りない場合は、準備コースに通わないといけませんが。)

だからと言って中学高校の勉強をいきなりネイティブ英語で全て行うのはとてもとても大変です。日本語でも難しい社会や理科、数学の専門用語が沢山の教科を日常英会話レベルでは厳しいです。その為に留学生の子供達は早くから家庭教師を雇って猛烈に勉強しています。

でもそれはあくまでもオーストラリアで進学を考える場合のみ。

もし事情が変わって日本の高校・大学受験をしたいと思うと、日本の受験勉強もしないといけませんので大変です。

コロナで国境が塞がれ家族が会えない状況になり帰国を考えたり、海外生活に疲れて母国に戻りたくても、進学の問題で戻れない留学生を何人か見てきました。

その様な状況を見て中高生の帰国するタイミングの難しさを知りました。


小学校留学のススメ

そこで私がお勧めしたいのが小学校留学!!
できれば低学年でまずは短期!!

移住を考えだした当初は、子供が小さい間は日本で過ごして、中学生になってから留学させたいなと思っていたところ、同じマンションでパースに駐在していたママさんに「オーストラリアに行くなら小学校の間が絶対いいよ!」と言われ、単純な私はそうなんだと思い実際に行動に移したのですが、今考えると本当にそうだなと思いました。ホント単純。

というのも、オーストラリアでは小学生、特に低学年までは勉強をしに学校へ行くというよりもどちらかと言えば遊びに行くような感じで、ことあるごとに楽しいイベントがあります。基本的に10週ごとの4学期制システムで、各学期の最初と最後の1週間は何故か?!休む生徒が多いのでその週は本格的な授業は少なくダラダラと過ごします(学校にもよりますが)。その期間になんとか登校させようと、学校の方で楽しいイベントを組んでいるようです。 

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↑アニメのヒーローやキャラクターに変装して登校するイベント

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↑誕生日パーティー。ママ特製のポケモンケーキ。歳が上がるにつれ特定の友達だけのパーティーになるので留学生には貴重な体験でした。

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↑学校の校庭に移動遊園地が設置され地域の人たちも楽しめるイベントも

もちろん中学や高校でもイベントがあって楽しそうなのですが、小さい頃だからこそ学業としてではなく毎日友達と喧嘩したり笑ったり遊びながら英語を身につけられます。またこの頃はまだ人種や差別を意識していない年頃なので様々な人種の子達と遊ぶことができ(中高生になると近い人種同士でかたまる傾向あり)、異文化を理屈抜きで体験します。
特に多民族国での記憶を幼少期に刻むことは、宗教、民族、人種や差別など日本ではなかなか経験できない問題を肌で感じることが出来ます。これらは後々の人生観に大きく影響すると思います。

まずは短期でもこの様な体験をすることによってその国の教育や生活事情も分かりますし、本人がまた来たいと思うことで後の本格的な留学を考える良い機会にもなり、また体験したからこそ実情が分かり、この子は外国には向いてないわと親が気付くのか?はたまた親の方が外国生活に向いてなかったと気付くのか?などなど今後の留学への指針にもなるでしょう。

ちなみにですが、中国から7・8月の夏休みを利用して数週間から1ヶ月ほど親子でたくさん留学に来られていました。(親子共ある程度英語が出来て、学校近くのオージー家に家族でホームステイ。親も現地文化に触れて英語も勉強できる。)
3ヶ月以内なら観光VISAで行けるのでその程度が気楽で理想かも。


しかしながら、デメリットも少なからずあるのでそれも書きます。

まず、日本語力が落ちる。特に漢字。
一応日々の宿題と同じように勉強させていましたが、普段使わないとビックリするほど書けなくなりました。これは中学生よりも小学生だからこそ忘れるのも早いってやつかもしれませんね。

そして次に、12歳までは必ず親が同伴。
日本では自由に友達と約束して公園で子供だけで遊んでいただけに、オーストラリアでは親が連絡を取り合ってプレイデートの約束をしないといけないのがとても痛かった。
しかも学校は昼の2時40分(早い!)に終わり、家に帰ってから寝るまでの時間が本当に長かった。
自然たくさんのオーストラリアで毎日日焼けして遊ぶものだとばかり思っていましたが、現実は日本以上にゲームをたくさんしたという、残念な時間の過ごし方もしています。これも留学生あるあるっぽいです。

そしてこれは限定的ですが、2020年はコロナの影響で学校行事だけでなく地域のイベントもほとんど中止になりました。


私たちがいた初期の頃の状況に戻らない限り楽しい留学生活とはいきませんが、国境が開けば学校行事も復活するはずです。


是非とも体験してみて欲しいです!

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