日本人の英語は世界的に通じないのか?
よく日本人の英語は発音が悪くて通じないという風説があるが、果たして本当なのか?
私は日本語を第一言語とし韓国語も第二言語として話せるので所謂バイリンガルである。そして、ピアノをはじめ音楽を30年以上してきたので「音」に関しては、一般の人に比べて詳しいと自負しています。その前提で書いていきたいと思います。
今、私は地域のコミュニケーションセンターで無料の英語学習を週2回習っています。
そこには、ポーランド人、イラン人、エチオピア人、インドネシア人、ベトナム人、フィリピン人、韓国人そして日本人と様々な国と年齢の方々が参加しています。
それぞれの英語を初めて聞いた時、ポーランド人はやたらと舌を巻くクセがあるなと感じ、ここには居ないが、インド人やスリランカ人は「TH」の発音が「ス」ではなく「トゥ」と発音するのが特徴だと感じました。また同じくここには居ない台湾人の英語も伸ばす音の感覚が無いのが特徴的だとも思いました。例えば「Target」を「タゲ」と発音するので「ターゲット」と理解するのに苦しみました。
また韓国人は外来語をなんでも韓国語表記する文化であるからか、韓国人の英語を聞くと韓国文字が頭に浮かんできます。そしてその韓国語表記のせいで「F」を「プ」と発音するクセがあります。
そして日本人。
やはりカタカナ英語に聞こえてしまいます。
そもそも日本語の母音の数が5つしかないので、26もある英語の母音を話すのはとても難しいように思われます。
致命的なのが、よく言われる「R」の発音です。
オーストラリア英語はイギリス英語寄りなのでアメリカ英語ほど巻き舌を必要とはしませんが、それでも「L」と「R」の違いがあるのでそれを表現するのは難しいことです。
ただ、どの国にも発音を上手く使いこなせる人がいます。私のエージェントの日本人のAさんやサウスバンクで出会った日本人のBさんも「R」の発音だけではなく英語の発音がとても上手です。
その人達の特徴は
耳がいいこと!
ついでに言えば、
学校英語が苦手だったこと!
日本語教師を目指している友達の話では、耳がいい人とそうでない人で言語習得が違うのだという。耳がいい人の割合は少ないそう。大体の人は文字から習得するのだとか。
耳がいい人とそうでない人の私なりの見分け方は、
●なんでもモノマネできる人
●歌が上手い人
●地方の人で標準語にすぐに切り替えられる人
近所にオージーと結婚した日本人の友達がいますが、彼女は日本語と英語以外は全く話せないがそれっぽく話せると言って、中国語や韓国語、北朝鮮報道風の朝鮮語を面白おかしく喋ってみせます。まるでコロッケさんみたいです。そして歌も上手い。そう言えばコロッケさんも歌が上手いですね。
また、私は大阪出身なのですが、関東に住んでいた頃に「自分は標準語を話している」と言っている関西人がいましたが、私には関西弁訛りというか「ですます」をつけてるだけにしか聞こえない。はじめは冗談かと思いましたが、どうやら本気でそう思っているようでした。おそらくその人達の耳はよくない。
結論ですが、コミュニティセンターの英語の先生の「以前日本人の英語を聞くのに苦労した」と言っていたことから、確かに日本人の英語は伝わりにくいように思います。
しかし、日本人に限らず各国の言語の特徴があり、それぞれ聞き取りにくいと思います。なので私は見た目でどの国の人か考えながらそのクセを意識して聞くようにしています。
恐らくオージー達も私達の英語を彼らなりにクセを理解して聞いてくれているのでしょう。ただ、外国人とあまり関わらない内陸の人や高齢の人は、日本人の英語を理解してもらえないとオージー妻の日本人からよく聞きます。
でも移民国家では結構な数のクセのある英語話者が多いので、みんな自由な英語で会話が成立しています。
なので、
そんなに気にしなくてもいい!ってことだと思います。
こんな風に分析している私の英語はというと、
そんなレベルではない
です。
まずは、自分の気持ちを伝えられるように練習します!!
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