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日本の同調圧力なんて比にならない   海外の規則破りに対する圧力

先日フランスで起きたとてもショッキングな映像がありました。

フランスでは2021年8月9日から美術館やレストランへ入店の際にワクチン接種完了または陰性の証明書の提示が求められる所謂ワクチンパスポートが義務化されその取り締まりが強化される中、ショッピングモールに証明書を持たずに訪れた女性を数人の警官が追いかけ棍棒で暴行している映像です。

殴打されている女性は証明書を持たずにショッピングモールに訪れただけで、誰かに危害を加えていたのでもなく凶器を所持していた訳でもないのに殴打され逮捕されました。

ワクチンパスポートを提示しないことが、周囲の人々にコロナ感染の恐れがあるとして暴行対象になったのかもしれませんが、それにしてもあまりにも酷い仕打ちです。


しかしこの映像を見て、思い出したことがあります。


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昨年ブリスベンでシドニー経由でメルボルンから帰ってきて、その事実関係を隠していたために起訴された3人の女性たちです。(写真は二人ですが…)

当時(2020年7月)メルボルンではコロナの感染が拡大しており、メルボルンからクイーンズランド州への越境制限がある中、制限がなかったシドニーからメルボルンへ渡り、現地でクラスターとなったパーティーに参加した後ブリスベンへ帰ってきた若い女性3人の話。

結果、彼女たちの2人はコロナに感染していて、訪れたレストランで隣のテーブルに座っていた男性が感染して更にその後も関連と思われる感染者が続出しました。

当時の報道は、彼女たちをまるで凶悪犯罪者でもあるかのように連日テレビ・新聞・ネット上で顔と実名を晒していました。


普段フレンドリーなオージーが、この時ばかりはルール破りした者への制裁は徹底的にすることに驚きました。

(あくまでも憶測ですが、彼女たちの容姿に対して反応しているところもあったり、また彼女たちはパーティーだけではなくシドニーで高級ブランドカバンを盗んでたという事実もあり、盛り上がったようにも見えました。)


日本でも度々、緊急事態宣言中に芸能人や報道関係者、国会議員が食事会や旅行、誕生日会、カラオケパーティーなどを開いたニュースがテレビのワイドショーやYahoo!ニュースなどで取り上げられますが、一般人がパーティーしたところでニュースにもならないし、先日の愛知県であった規則違反の”蜜フェス”の主催者は名前も顔も晒されることなく逮捕もされません。(一部ネット界隈では実名が出回っていますが)

日本では人殺しのような刑事罰でない限り、個人情報をむやみに公開してはならない雰囲気があり(これも同調圧力?)、なんだかんだ欧米社会に比べると優しいように思います。


よく海外の良いところは、日本のような同調圧力が無く他人の目を気にしないことだと聞きます。

確かにブリスベンでは移民国家ということもあり、多種多様な人種が多いので見た目も考え方もそれぞれ違うのが当たり前な文化でした。


が、


一つ、社会の規則に反すると、徹底的に戒めるという恐ろしい文化を併せ持っているのだと気付かされたのでした。


フランスでは現在、ワクチン接種の強制に反対する抗議デモが毎週土曜に行われ、他にもイギリスやアメリカなどをはじめとする各国でデモが起こっています。


今後、日本でもワクチン接種証明の提示によって行動制限緩和を本格化すると検討されていますが、ワクチン接種者が非接種者を裁く社会になるのか?または両者の分断がどのように表れるのか少し心配です。


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