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YURI YAMAGUCHI|幻想デザートを寓話にのせて

 甘さとスパイシーさが織り交ざり、一度見たら虜になってしまう作品を発表する山口友里さまが、本展示より《菫色連盟》の秘密のアジトである6番地・ブライオニー荘に入居されます。

 今回は、2018年に霧とリボン実店舗で開催した初個展「寓話ラプソディ」で発表されたオブジェ作品とステーショナリーセットをご紹介いたします。

霧とリボン企画
山口友里個展
《寓話ラプソディ》(2018年)DM
《寓話ラプソディ》展示風景

 砂糖菓子には珍しい、鋼色のねじ巻きたちが甘いカップケーキの上に乗っている。食べたらどんな味がするだろう。

 口いっぱいに広がるふんわりとしたマジパンみたいな味か。きーんと歯に響くきらきらのラメが付いているかも。

 悪戯好きな菓子職人が作ったような、スチームパンクの絢爛な力強さとデザートの優しさが広がる作品。

 舞台上のマドモアゼルスワン、物語が始まりそうな予感は人形作家としてご活躍される前のわくわく感が感じられる。

 12時の魔法が解けた後、王子を待たず、片靴同士で踊ってなんだか楽しそう。

 熱情を胸にブロックチェクの床をかかとで鳴らすボタンブーツなど、魔法の小品をかばんに潜ませて。

《寓話ラプソディ》展示風景

 マジョリカマジョルカのアートワークでも夢見る魂たちを魅了した山口さま、忙しない日常の中、いつも片隅にあるファンタジーの世界を思い出させてくれる。

《寓話ラプソディ》展示風景

山口友里|人形作家 →HP
過去、資生堂マジョリカマジョルカやANNA SUIなどの美術デザイナーとして活動。
球体関節人形を四谷シモン氏、ビスクドールを丸美鈴氏に師事。
第4回「人・形展」の公募展大賞受賞。

維月楓|詩人・研究者・翻訳家 →X
幼少期より言葉が織りなす世界に魅了され、現在は詩作を行いながら研究活動を行う。古今東西の女性・クィアの作品を読み解くことを通して、新たな生の軌跡を思想している。霧とリボンでは、エミリー・ディキンソン、ヴァージニア・ウルフの翻訳、詩作品「Tropica Utopia」「直線の鏡」などを手掛ける。



作家名|山口友里
作品名|ねじ巻きカップケーキ(A・B)

ミクストメディア
サイズ|
ドームスタンド込み:高さ21cm
プレートスタンドの直径:13.5cm
制作年|2018年

A
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A
B
B
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作家名|山口友里
商品名|寓話ラプソディ・セット

クリアファイル2種/ポストカード5種

クリアファイル|
1.マドモアゼルスワンの肖像 B5サイズ
2.片靴ワルツ A5サイズ

ポストカード|
1.ボタンブーツラプソディ
2.歓びの花
3.片靴ワルツ
4.聖なるお茶会
5.子ブタ王子の王様ごっこ

制作年|2018年

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