メチレーション回路を眺めているうちに、コロナウイルス感染との関係が見えてくるその2 内分泌ホルモン・免疫・神経伝達物質
皆さんお元気ですか?
Kaoriです👶
前回の投稿では📝
コロナの感染前に
➀内分泌ホルモン、免疫、神経伝達物質のバランス
②ストレス(HPA軸視床下部→下垂体→副腎)
③自律神経バランス(交感神経、副交感神経)
④メチレーション回路の代謝のバランス
この辺りが重要になるのだと思いました。
とお話をしました。
感染症全般でもあらゆる疾患でも言えることだとも思います。
具体的にどのようなことかを勉強したことを元にお話したいと思います。
前回の投稿
➀内分泌ホルモン、免疫、神経伝達物質のバランス
この3つのバランスに関係する内分泌ホルモンの代表的なものは
副腎皮質から分泌されるホルモンのコルチゾール
副腎髄質から分泌されるホルモンのドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン
アミノ酸のフェニルアラニン→チロシンから合成される→L-ドーパ→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリン神経伝達物質としても働く
甲状腺ホルモン(T4,T3チロシンから合成)
性ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモン)です。
これらは
コレステロールを原料とするステロイドホルモン(副腎皮質ホルモンのコルチゾールとアルドステロンや性ホルモン)
アミノ酸を原料とする甲状腺ホルモン、副腎髄質ホルモン
アミノ酸を原料とするモノアミン神経伝達物質です。
これらのホルモンや神経伝達物質は、
『内分泌ホルモンとアミノ酸の相互関係』
を理解すると、それぞれの繋がりが分かるようになります。
(1)体内時計のサイクル(2)エナジー・エネルギーサイクル(3)免疫調整
これらのサイクルに重要なホルモンや神経伝達物質になります。
これらのサイクルのバランスをとるために活躍してくれます。
このサイクルのバランスを取るための内分泌ホルモンを分泌するための司令がスムーズに行われることやホルモンや神経伝達物質がスムーズに合成されることが大切です
ホルモン・アミノ酸相互関係
※ステロイドホルモン代謝経路、ストレスとステロイドホルモン代謝への影響。BH4(テトラヒドロビオプテリン4)の代謝経路と神経伝達物質合成に関する手書きの図。一番下にありますので参考にどうぞ👶
『ホルモンとアミノ酸相互関係』の手書きの図の先ずは1番大事なところ
➀脳の視床下部→②下垂体→③各種臓器
この順番で司令を出していきます。
副腎、甲状腺、卵巣、精巣がその臓器になります
(1)体内時計のサイクル(2)エナジー・エネルギーサイクル(3)免疫調整
この3つのサイクルでは、
更に、トリプトファンからセロトニンの合成経路でメチル化されるとメラトニンが合成されますが、このメラトニンは睡眠や概日リズム、細胞増殖や新陳代謝、抗酸化などにも関与
膵臓のα細胞からのグルカゴン、β細胞のインスリンによる血糖のコントロール
など
私達の身体のバランスをとろうと頑張ってくれます。
脳の司令塔、副腎、甲状腺、卵巣、精巣、膵臓の働きを個別に理解した後は!
それらがどのように影響を及ぼして行くのかをホルモンとアミノ酸相互関係から考えると、バラバラになった情報が繋がっていきます。
コロナの感染でお話するので免疫を主役に考えて、どのような影響を受けるのかを考えてみました。
※図を見てからご覧下さい。
➀内分泌ホルモン→免疫←神経伝達物質のバランス
(1)内分泌ホルモンと免疫(内分泌ホルモンのバランスや合成、分泌量により、ヘルパーT細胞のバランスやサイトカイン分泌へ影響)
(2)神経伝達物質と免疫(神経伝達物質のバランスや合成、分泌量により、ヘルパーT細胞のバランスやサイトカイン分泌へ影響)
(3)内分泌ホルモンと神経伝達物質と免疫
例えば➀エストロゲンやテストステロンの低下は、セロトニンやドーパミンが低下→ドーパミンが低下すると次に合成されるノルアドレナリンやアドレナリンも低下する、その逆もあると思います
②ストレスからコルチゾールやアドレナリンが過剰になる→ 内分泌ホルモンと神経伝達物質ダブルでヘルパーT細胞やサイトカイン分泌へ影響)
※内分泌ホルモンと神経伝達物質と免疫の関係について、参考記事を最後に紹介しています。
それぞれに相関関係が高いが崩れると
体内時計やエナジー・エネルギーサイクルと免疫調整のサイクル乱れにより、その結果、免疫のバランスが崩れる
②ストレス(HPA軸視床下部→下垂体→副腎)と免疫
ストレスにより、副腎からのネガティブフィードバックが増加し、下垂体が疲弊すると、他の内分泌ホルモンへも影響していく。その結果免疫のバランスが崩れる
③自律神経のバランスと免疫
交感神経ノルアドレナリン、アドレナリン〈白血球の顆粒球-好中球、好酸球、好塩基球〉
副交感神経アセチルコリン〈リンパ球-NK細胞、ヘルパーT細胞、B細胞、キラーT細胞、制御性T細胞など〉
ストレスにより交感神経優位になり、ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミン、コルチゾールなどが上昇し、白血球の顆粒球が増えすぎると活性酸素種が増え酸化ストレスとなり、細胞ダメージ、ミトコンドリア機能低下に繋がる。
副交感神経の低下はリンパ球の低下に。
ストレスは、コルチゾールやアドレナリンが上昇し、血糖↑血圧↑免疫抑制↓胃酸分泌亢進↑
ストレスや感染、炎症は、トリプトファンの代謝がセロトニン合成経路よりもキヌレニン経路へ流れ込むので、セロトニンやメラトニン合成が低下します。
これらの結果(1)体内時計(2)エナジー・エネルギーサイクル(3)免疫調整へ影響を及ぼしていきます。
1番問題なのはストレスから副腎にもっとコルチゾールを出してと、下垂体へのネガティブフィードバックが過剰になり、下垂体の疲労が起こると、副腎以外の臓器へも司令をだしているので、副腎はもちろんですが、性ホルモン、甲状腺ホルモンのバランスが上手く行かなくなる可能性が出てきます。
ホルモンや神経伝達物質合成には、代謝酵素や補因子となるビタミンやミネラルなども必要になるので、それらの不足がないことも重要になります。
このようなことから(1)体内時計のサイクル(2)エナジー・エネルギーサイクル(3)免疫調整サイクルのバランスが乱れてしまうのです。
人によってこのサイクルの中でも影響を受けやすいところがあるなど、個体差も出てくることもあるかもしれません。
前回の投稿では、私の体験談で、婦人科疾患の話をしましたが、婦人科疾患の治療は、肝臓でのエストロゲンやエストロゲンの代謝物のカテコールエストロゲンの解毒代謝が重要になりますから肝臓も重要になりますが
➀ストレスなどから副腎への影響は強くないか?
②甲状腺の機能に問題は無いか?
③この2つからアプローチした後に性ホルモンを整えないと治療が上手く行きにくい原因になるようなので
副腎→甲状腺→性ホルモンこの順番で身体を整える必要もあるようです。
その前には、腸内環境を整えたり、炎症があるなら炎症を改善する必要もあります。
そこが上手く行かないと
解毒代謝なども上手く行きません
例えば、酸化還元反応や抗酸化、解毒、免疫調整、様々な働きをするグルタチオンは、感染により、先ずは抗炎症に回るので、グルタチオンは低下するし、更には解毒機能も低下します。
コロナの感染患者さんは、ホモシステインの上昇と、ホモシステインからの下流で合成されていく、グルタチオンの低下についての研究があります。
基礎疾患のある方や肥満の傾向にある方は、慢性的な炎症をお持ちな方も多いし、ホモシステインが高い、またはグルタチオンが低下している方も多いのではないかと思います。
そこに感染すれば、より重症化するリスクも、免疫以外の要因では、高くなるかもしれません。
現代人は、未消化のタンパク質による腸への影響から知らずに、腸壁バリアが緩み、腸の粘膜の透過性が高くなり、またバリアが破綻して、アレルゲンなどが全身に回り、炎症を起こしていることに気がついていない場合もあります。その結果低血糖になりやすくなったり、パニック障害の方の中には機能性低血糖が原因となる方もいます。
炎症性の腸疾患や自己免疫疾患のなど様々な病気の原因となる可能性が高くなります。
炎症といえば必須脂肪酸のオメガ3と6のバランスも大切ですね。
代表的な例として、小麦グルテンや牛乳・乳製品のA1カゼインなどの未消化タンパク質による影響からリーキーガット症候群を起こしている場合があります。
人によっては、レクチン(グルテンやカゼインもレクチンですが)全般、アンチニュートリエント(反栄養素を含む/玄米、雑穀類、大豆やマメ科の植物などの取り扱い方法を知らずにいて摂取したり、合わないとか、消化が上手く行かない)、遺伝子組み換えや品種改良された小麦が消化できないなどから腸壁を傷つけてしまっている場合もあります。腸がメタメタなところに天然酵母や発酵食品が良いからと摂取しても、悪影響な場合もありますよね。
腸の粘膜や消化酵素に必要なタンパク質不足、消化酵素不足などもあるかもしれません。
※リーキーガット症候群→increased intestinal permability
腸内細菌叢も重要だし
免疫機能の7割は、腸にあるとのことなので、
腸内環境は重要ですよね
こちらを参考にしています
私の治療が上手く行かなかった原因は、長年のストレスで副腎への影響から下垂体の疲弊を起こしていて、そこからアプローチしないと上手くは行かなかったのだろうと思います。
※副腎疲労(Adrenal Fatigue)→HPA axis dysfunction
先ずはストレスを緩和して、コンディションを整えることが大切ということですね
そして、
上記で軽く触れましたが、神経伝達物質と内分泌ホルモンも相関関係が高く、この2つは、更に免疫とも密接な繋がりがあります。
こちらは、神経伝達物質と内分泌ホルモンの相関関係を書いた図になります。
2つの図の『ホルモンとアミノ酸相互関係』や『神経伝達物質と内分泌ホルモンの相関関係』が免疫とどう関係が深いのか
更に理解するのに役立つ参考記事です。
前回もご紹介した2つの記事を紹介します。
私は、ホルモンとアミノ酸の相互関係と神経伝達物質と内分泌ホルモンの相関関係を先に勉強していたので、神経伝達物質と免疫、性ホルモンと免疫の繋がりをより感じることができました!
自分で説明しなくてごめんなさい。
神経伝達物質と免疫の関係性と性ホルモンと免疫の関係性はもう少し勉強してみたいと思います。
前回の投稿で、ご紹介した記事です。
だんだん情報が繋がって行くので楽しくなって来ました。謎がどんどん解けていきます。私は自分自身の大病の経験から勉強していますが、免疫の仕組みや身体をどう整えたら良いのかを研究者の方や専門のドクターなどが情報提供してくださるのは有り難いです。昭和の時代には解らなかったことが沢山解明されている!
スゴイと思います
ありがとうございます👶
今回の手書きの図は、こちらの先生の紹介されているものから抜粋して、更に私が調べたことや必要かと思ったことを付け加えて書きました。先生は、毎回モノスゴイ情報量なのですが、知りたいことが沢山詰まっているので、何度も読んで理解しました。副腎、甲状腺、乳がん関連など他の記事も参考になります。ホルモン補充療法を理解したくて読むというより、『ホルモンとアミノ酸相互関係』や『神経伝達物質と内分泌ホルモンの相関関係』や『ホルモンバランス』を理解する目的で参考にしました。若い頃に子宮がんで、子宮やリンパ節切除された経験がある方です。ホルモン補充療法の情報が少ない時代に手術され大変な思いもされたようです。子宮を切除すると卵巣があっても卵巣機能が落ちます。ホルモン依存性の婦人科疾患や癌を具体的に予防する方法は沢山あるのに、まだまだ知らない方が沢山います。早期発見の前に予防!!なのに、何とかならないのかな?と思ってます👶そんな情報も詰まった記事です
ステロイドホルモン合成ルート
ストレスとステロイドホルモン代謝への影響
BH4合成経路と神経伝達物質合成経路
次回は、メチレーション回路とコロナの感染との関係についてお話してみたいと思います。
果たして上手く説明できるか⁉
Brilliant Beauty Message Kaori🌿